新潟県の花角英世知事が定例会見、「まん延防止等重点措置の手前のところで踏みとどまりたい」

新潟県の花角英世知事

新潟県の花角英世知事

新潟県の花角英世知事は18日、新潟県庁で定例会見を開き、新潟市での時短要請やまん延防止等重点措置への見極め、フジロックフェスティバルや佐渡汽船について説明した。

全国29区域(緊急事態宣言が13区域、まん延防止等重点措置が16区域)では、強い措置の対象になっている。一方、県では条件を満たしていない。

全国の状況を受けて、花角知事は「新潟県も警戒すべき、ぎりぎりの状況にある。毎日新規感染者の状況を確認し、見極め、日々検討している、そうならない手前のところで踏みとどまりたい」と話した。まん延防止等重点措置の条件を満たすことが確実、もしくは満たすに等しい場合、適用していく方針だ。

ついで、新潟市の飲食店(酒類を提供)では、10日から23日まで時短要請されているが、解除または期間延長について花角知事は、「1週間経過したが、足踏みしているところ。特別警報出してから、感染者の数は少し増えているが、感染経路不明率は下がっている。ぎりぎりの見極めをしており、引き続き様子をみていく」と言及した。

花角知事によると、時短要請は「リスクの高い行動を減らす」ことを意味し、まん延防止等重点措置は「人の動きを減らす、抑える」という違いがあるという。

また、県では新型コロナ感染症の中等症患者が増加傾向にあり、花角知事は「受け入れ態勢を整えたい。早期発見、早期対応が何よりも重要。」と話した。

小千谷市では11日に臨時のPCR検査場を開設。飲食店従業員など感染リスクの高い人を中心に早めの検査体制を整えている。長岡市でも開設予定だという。

加えて、ワクチン接種について花角知事は、「1人でも2人でも1日も早く接種できるように市町村と連携しながら進めていきたい」と話した。

お盆休み中の県内での人の出入り状況については、主要な施設の聞き取りを始めたばかりだが、前年並みだったという。「天気も良くなかった、コロナ前の人集まったような状況ではなかった。今後どういう形で感染の状況に影響してくるかは見守っていきたい」と話した。

このほか、20日から新潟県湯沢町で開催されるフジロックフェスティバルについて記者から問われ、花角知事は「主催者が感染防止対策で最大限の措置をとり、検査を受けてから入場するなどして開催を進めている。県としては、見守っているところです」と述べた。

また佐渡汽船株式会社(新潟県佐渡市)での中間決算で債務超過26億円だったことについても触れ、「輸送需要が伸びていない。例年の5割ほどしかない。厳しい経営環境にある。新潟と佐渡の航路の生命線なので、きちんと維持するのは重要。経営状況を注視していきたい。運賃の引き上げや投資などの資本増強、運賃割引の見直しでは、経営改善の努力が進められている」と話した。

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