加茂農泊推進協議会が農泊モニターツアーを開催

「農家で遊ぶ」がキーワード

農水省の「農山漁村振興交付金」の支援を受け、今年6月に発足した加茂農泊推進協議会は7日、初となる「農泊ツアー(モニターツアー)」開催した。

今回は、関係者を対象としたツアー。あいにくの雨模様だったが、参加者は、農業体験の場となる農園を見学したほか、餅つきや、雑煮・きなこ餅などの昼食を楽しんだ。協議会では、10月2日(タレントの中尾さんが来場)と11月4日に、より本格的なモニターツアーを開催し、農泊ビジネスの本格展開に向けて、接客などスタッフの熟練度を向上させていく。

ツアー開催に先立ち、同協議会の概要や、今後の事業展開などについての説明会が開催された。

それによると、協議会は、農業体験を通じて首都圏から加茂への観光入り込みを実践する「かやもり農園」、月刊新潟komachiなどの雑誌やインターネットで飲食・観光関連情報などを発信する県内最大手の出版社「株式会社ニューズ・ライン」、「加茂市」、「新潟経営大学」で構成する。

今後は、農泊ビジネスを一元管理できる組織を目指しながら、「商品開発」、「他団体との連携」、「プロモーション」などの活動を取り組んでいく。

商品開発では、「農家で遊ぶ」をキーワードに、収益の上げることのできる観光コンテンツを作っていく。具体的には、先述のモニターツアーを開催してスタッフのスキルアップを図るほか、先進地を視察し、商品開発の参考にする。また、農泊だけでなく、地域活性、料理、インバウンドなどに興味のある仲間を募りながら、商品開発を進めていく。

他団体の連携では、新潟市のシティホテル、佐渡汽船、JR、飲食店、観光施設などと連携し、農泊にとどまらない周遊型ツアーを開発していく。

例えば、「1日目は、枝豆を収穫しビールとともに味わう農家体験を行い、2日目は、新潟市内のシティホテルのスウィートルームに泊まり、その後、佐渡観光や、酒をテーマにした列車越乃Shu*Kuraなどを楽しむ」(ニューズ・ライン取締役会長の若林修一氏)といったツアーだ。

プロモーションでは、インスタグラムと、facebookに、加茂農泊推進協議会のページを立ち上げた。また来春をめどに、観光・飲食情報が数多く掲載されているニューズ・ライン社の「komachi-web」などと連携した集客用のプロモーションサイトを立ち上げる。

農水省の補助は2年間。その間にテストを重ねながら、収益を上げることのできる農泊ビジネスモデルを構築していく。

加茂農泊推進協議会の萱森教之会長

新潟経営大学の渡辺保学長

観光経営学部の学生も参加

一方、昨年4月に開設した新潟経営大学観光経営学部の学生もスタッフとして参加していく。「教科書で学ぶだけでなく、実地で、まちおこし、フード、(インバウンド関連であれば)語学など様々なことを学ぶことができる。加えて、地域貢献にもつながる」。渡辺保学長は、学生が参加するメリットをこう話していた。

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