新潟県粟島浦村に光回線を整備する「海底光回線 敷設工事」の作業安全を祈願する式典を瀬波温泉海岸(村上市)で実施

新潟県粟島浦村の本保建男村長(写真右から2人目)と関係者ら

新潟県粟島浦村は18日、同村での第5世代移動通信システム(5G)の整備に向けた「海底光回線 敷設工事」の回線を陸揚げし、作業安全を祈願する式典を瀬波温泉海岸(村上市)で行った。

この工事では、国際ケーブル・シップ株式会社(神奈川県)の敷設専用船「KDDIケーブルインフィニティ」(※)を使用して、光回線の海底ケーブルを瀬波温泉海岸の北ルート地点と南ルート地点の2地点から同村までの約33キロメートル間の海底に敷設し、同村に光回線を整備する。総事業費は約18億円。

県内で唯一、光回線サービスが提供されていない自治体であった同村に整備することで、小・中学校でのGIGAスクールや遠隔医療・在宅医療の高度化に繋がる。また、今後普及が見込まれる5Gにもこの光回線が基礎となるため、本村のICT・IOT活用の発展には必要不可欠なものとなっている。

式典には同村の本保建男村長や関係者らが出席した。本保村長は「通信環境を光回線にすることが本村の悲願であった。国や県、さらに村上市、各漁業関係者様のご理解を得てようやく光回線の陸揚げを行うことができ、関係者の皆様には改めて御礼申し上げる」と、関係者らに謝意を述べた。その後、瀬波温泉海岸北ルート地点で陸揚げした海底光回線を出席者それぞれが清酒(同村醸造)で清め、工事の安全を祈願した。

同工事の完了は10月頃を予定しており、実際に光回線サービスが開始されるのは翌年以降になるという。

陸揚げした光回線を清める本保村長と関係者

瀬波海岸の約1.5kmに停泊する敷設専用船「KDDIケーブルインフィニティ」

※世界中のIOTデータの情報通信を支える通信海底ケーブル敷設・修理船。国際間、国内通信海底ケーブルの建設及び保守を365日対応で担っている。また、これまでの通信・資源探査ケーブル敷設作業に加え、通信と共にインフラ基盤である電力ケーブル敷設作業への対応も可能とした、日本で初めての自航式通信・電力ケーブル敷設船である。

こんな記事も

 

── にいがた経済新聞アプリ 配信中 ──

にいがた経済新聞は、気になった記事を登録できるお気に入り機能や、速報などの重要な記事を見逃さないプッシュ通知機能がついた専用アプリでもご覧いただけます。 読者の皆様により快適にご利用いただけるよう、今後も随時改善を行っていく予定です。

↓アプリのダウンロードは下のリンクから!↓