えちごトキめき鉄道(新潟県上越市)が田島ルーフィング株式会社(東京都)とのコラボでラッピング電車の運行開始
えちごトキめき鉄道(新潟県上越市)は18日、住宅建材などを扱う田島ルーフィング株式会社(東京都)とのコラボレーションで国鉄時代の「新潟色」と呼ばれる赤・黄色を模したラッピング電車の運行を開始した。運行区間は新潟県妙高市の妙高高原駅から同長岡市の長岡駅の間とし、期間は2年間を予定している。
この日は、えちごトキめき鉄道の鳥塚亮(あきら)社長と、田島ルーフィングの田島常雄会長、えちごトキめき鉄道の直江津駅長がテープカットを行った後、3人が出発進行の合図を出して、ラッピング電車をスタートさせた。
えちごトキめき鉄道によると、この電車の特徴のある赤・黄色のカラーはかつて、「雪の多い地方でも目立つもの」として、国鉄の新潟地区のみで採用されていた独自の配色で、昭和53年まで運行されていたという。
鳥塚社長の前職である、いすみ鉄道株式会社(千葉県)社長時代から親しい間柄の田島会長が会食の席で、今回の企画を決めたという。同社のラッピング電車はこれで同社としてはトータル6社目で、現在運行しているものでは4社目となる。電車はワンマンカーの2両編成で、えちごトキめき鉄道の妙高はねうまラインと、JR信越線で運行される。
鳥塚社長は「実は田島会長は鉄道ファンで、弊社の雪月花にも3回乗られている。えちごトキめき鉄道に協力したいと申し出があったが、『ただの広告電車を走らせるだけでは面白くない。わざわざこの地域に写真を撮りに来てくれるような地域のシンボルになるような電車を走らせたい』とこういう形になった。こういうローカル線の応援の仕方もありなのかなと思う。この電車が走ることで、地域の魅力が引き立つ」と挨拶した。
また、田島会長は「鉄道はみんなが夢を持ち、楽しむものだ。見に来る人は色や形にとてもこだわりがあるので、それに耐えうるものにしなければいけなかった。50年前に走っていたものを再現したものだが、素晴らしい出来栄えになった。たくさんの人が写真を撮りに来て、越後上越を潤すようにしてもらうように期待している」と話した。