新潟市南区で「白根大凧合戦」が開催中

300年の伝統を誇る凧合戦

白根大凧合戦

白根大凧合戦が6日から10日まで、新潟市南区白根・西白根中ノ口川堤防上で開催されている。初夏を彩る風物詩として行われる伝統行事で、毎年15万~20万人が訪れるという。新潟県指定無形民俗文化財にも指定(平成27年3月24日)されている。

白根大凧合戦は空中に凧を揚げるだけではない。川幅約80mの中ノ口川の両岸から30人~40人が縦7m横5mのおよそ24畳、重さ50kgの大凧を130m、40kgの凧綱で引き揚げ、空中で綱を絡ませ川に落とし、相手の凧綱が切れるまで引き合い競う。5日間で、大凧が13組(東軍6組、西軍7組)の合計で約300枚、巻凧(六角凧)が45組の合計で約1800枚が揚がる(予定)。

中ノ口川を挟み、白根側堤防(東)と西白根側堤防(西)で揚げられる凧で競う。凧を揚げる際に南(新潟県三条市方面)から北(新潟市方面)に向かって走りながら揚げる。このとき北から吹く風の良し悪しによって凧の揚がり方が変わる。東側から先に凧を揚げ、次に西側から凧が揚げる。上空で凧が交差したら水面に落ちた凧の引き合いが始まる。相手の凧を切った方が勝ち。期間中の通算成績で順位が決まる。

同合戦の準備は前年の10月頃から始まる。山に入り竹を切り、凧づくりが始まるという。凧綱は、日本麻製で名人が100日余りかけて撚る。

白根凧合戦協会の副会長である飯田直城氏は、「今年は天気が悪い日があったが、凧と凧とが引き合い、熱く盛り上がる日もあった。最終日までの風に期待したい」と話していた。飯田氏によると15時から16時にかけて吹く風が期待できるらしい。

6日には「市内パレード」、「開戦式」、「新潟開港150周年記念大凧」。8日は、「360°VRライブ映像配信(9日も開催)」、「花火大会」、「笹川邸茶会」。9日には、「みなみマルシェ シロネラコッテ」、「お祭り広場」などが開催された。

巻凧

大凧

凧合戦の他、新潟市南区活性化のための移動式マルシェ「みなみマルシェ」なども開催

360°VRライブ映像配信

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