新潟県田上町の工業団地に建設するJA全農にいがた「新潟米広域集出荷施設」に係る調印式を開催

JA全農にいがたの安藤稔県本部長(写真左)と田上町の佐野恒雄町長(写真右)

新潟県田上町は20日、JA全農にいがた(新潟市西区)が田上町の本田上工業団地に「新潟米広域集出荷施設」を建設することに伴い、町役場で進出協定調印式を行った。

田上町では昨年、一般国道403号線小須戸田上バイパスが開通。JA全農にいがたが建設候補地として複数の立地で検討した結果、国道403号線に面した本田上工業団地のアクセスの良さが建設地を選定する決め手となったという。

新潟米広域集出荷施設の建設により、県内JAの農業倉庫収容能力が補完される。また、米の県外保管にかかっていた経費を削減し生産者の手取りの向上を目指すほか、低温保管による安定した品質・通年供給が可能になる。

同施設は鉄筋造平屋建ての延床面積約1万700平方メートル、最大収容力は約2万トン(1室2,000トンの全室低温倉庫を10室)。附帯施設として農産物検査場も設置する。

調印式には田上町の佐野恒雄町長、JA全農にいがたの安藤稔県本部長が参加し、それぞれが協定所に調印を行った。調印後、佐野町長は「数ある選択肢の中から田上町に進出していただけるということで心から感謝している。この施設そのものが新潟米のランドマークとなって、この地域の新潟南蒲米、そして新潟米を全国へ発信する拠点となることを大いに期待している」と話していた。

また、安藤県本部長は「国道403号バイパスに面しているほか、大蒲原の穀倉地帯であることから手を上げさせていただき、田上町さんからもご快諾をいただいた。本当にここまでご尽力いただきましたことを改めて御礼を申し上げる」と話していた。

今年10月ころに工事を開始し、来年7月に完成する予定。同年8月の稼働を目指す。

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