「第6回新潟ニュービジネス大賞」の表彰式
大賞を受賞した有限会社田辺塗工所に表彰状
地域貢献などが期待される革新的な商品・サービスを提供している企業や個人などを表彰する「第6回新潟ニュービジネス大賞」の表彰式が13日、新潟市中央区で開催され、大賞を受賞した有限会社田辺塗工所(新潟市東区)の田辺直代表取締役に表彰状と賞金の10万円が贈られた。
大賞を受賞した田辺塗工所は、VOC(揮発性有機化合物)の排出量や塗装コストを削減できるほか、高品質な塗装ができる塗装ブース「バブルスクリーンブース」を開発した。具体的には、吹き付け塗装の際に飛散するVOCを泡で吸着させるとともに、微生物による分解で取り除くことができる。これにより、環境負荷物質の排出量を2分の1以下に削減することを可能にしている。また気流を抑えることで均一な塗装ができるそうだ。
さらに、このブースを自社使用だけでなく、全国の販売代理店や製造特約会社などをネットワーク化し、全国各地の同業他社(町工場)にも販売していくビジネスモデルの構築に取り組んでいる。こうした取り組みが、業界や県内経済の活性化につながっていくと評価された。
新潟ニュービジネス大賞は、(一社)新潟ニュービジネス協議会の主催で、「新規性・革新性」「収益性・成長性」「地域などへの貢献度」「起業家精神」「財務の健全性」などを基準に大賞企業を選定している。応募条件は、新規事業の開始から約5年以内または会社設立から10年以内の企業・個人(除・上場企業)。第6回目となる今回は7社が応募し田辺塗工所が大賞に輝いた。なお同社は、他の推薦2社とともに、JNBニッポン新事業創出大賞表彰制度に挑む。