五泉ニットを再び盛り上げようと「マイナウプロジェクト」が発足
オリジナル商品の受注は9月末から順次開始
全国トップレベルの品質を誇る五泉ニットを再び盛り上げようと発足した「mainau(マイナウ)プロジェクト」の企画開発会議が17日、五泉市で開かれ、オリジナル商品の開発に向けた取り組みが本格的に始動した。完全受注生産のオリジナル商品を発売し、五泉ニットの魅力を多くの人々にPRしていく。
最盛期には802億円の売り上げがあった五泉ニットだが、ファストファッションの普及や大量生産の影響を受け、価格の値下げを余儀なくされている。そうしたなか、各工場やメーカーが利益確保できる仕組みを構築することで、五泉市のニット産業の活性化を図りたいと、プロジェクトを立ち上げた。発起人であるセレクトショップInception代表の林茂さんをはじめ、地域活性化ガールズ集団Lily&Marry’s、有限会社桜井メリヤス工場などが名を連ねる。
この日初めての顔合わせとなる会議では、コンセプトから機能性や価格についての意見交換が行われた。男女兼用のプルオーバーニット、カーディガン、ストールのほか小物などが検討されている。今後は商品化に向けて具体的なデザインを詰めていく。商品の発表は9月が予定され、9月末から順次受注を開始する。
プロジェクトリーダーの林さんは、「ニットで新潟を元気にしたい。また、ニットの魅力をPRすることで、高齢化が進む生産者の技術を次の若い世代へと繋げたい」と意気込みを語った。