新潟県庁で「第3回災害対策本部」が開かれる
大きな被害の報告ななし
新潟県、気象庁、自衛隊、海上保安本部など関係機関で構成する「災害対策本部会議」の会議(第3回)が19日午後3時半から県庁で開かれ、各担当者から被害状況などに関する報告が行われた。
それによると、一部建物などにひび割れなどの被害があるが、これまでの大規模被害は発生したという報告はない。ただ、大雨警報・注意報の基準を通常よりも引き下げて運用している村上市では大雨警報が発令されており、土砂災害に注意が必要。現在、村上市に4か所開設されている避難所は20名ほどが避難しているが、今後の雨の状況によっては避難者が増える可能性もある。いまのところ村上市など市町村から食糧支援の要請はないが、「今後、避難者が増えて対応できなくなった場合、県に連絡が来ることになっている」(担当者)。
鉄道(JR、えちごトキめき鉄道など)・バス・空港・船舶の運行については、村上~酒田間で運転を見合わせている羽越本線以外はすべて平常運行。羽越本線については、(時間が未定だが)特急の「いなほ5号」から酒田~秋田での運転再開が決まっているという。
道路関係では、落石に伴う調査・対応のため、国道345号(村上市板貝)、一般県道鶴岡村上線(村上市岩崩)が通行止めとなっている。
学校関係については、山北小・中学校が19日に続いて20日も臨時休校となることが決まっている。また、山北の給食調理場の設備破損により、給食提供のめどが立っていないという。
村上市羽下ヶ渕の法面崩壊については、今回の地震ではなく昨年の豪雨の際に発生したという指摘があることから現在調査を行っている。
花角英世知事は、「大きな被害は発生していないと考えられる。村上市から県に対して大規模な応援要請もない」としつつも、「大雨や余震が懸念されることから、今後も緊張感をもって対応していただきたい」と語っていた。