新潟県の花角英世知事が定例会見、時短要請の八日について「(デルタ株の)感染力が強いということで減少まで持っていけていないというのが現状」
新潟県の花角英世知事は25日、定例会見を行い、2週間経過した「新潟市内を対象にした時短要請」の効果について、「感染が急増している状況ではないが、高止まりしてじわじわ増加している状況。人流を見ると新潟駅前で2〜3割減、古町で半減して一定の効果をあげているが、(デルタ株の)感染力が強いということで減少まで持っていけていないというのが現状」と語った。
国と協議をしているまん延防止重点措置については、「今日新たに対象地域が追加されると報道されている。(こうした県と比較した場合、)数字的に見ると、(新潟県は)そこまで急増していない。(こうした中、)医療機関への負荷が重要になるが、深刻な状況の手前という現状。危機感を持って引き続き状況を注視しながら国と相談していく」と話していた。
なお県の資料によると8月23日時点で病床使用率は44.1%(245床/555床)、重症4人、中等症など46人となっている。
一方、小中学校の夏季休暇が順次終了し新学期が再開している中、学校での感染対策について、「変異株は子ども同士や、子どもから大人へ感染する。密になりやすい学校での感染拡大に危機感を持っていて、教育委員会でも(感染対策を)指導している」と話していた。
具体的には、手指消毒やマスク着用の徹底に加え、ウイルスを校内に持ち込ませない対策(少しでも体調異変のある場合は登校を控えてもらう、抗原検査キットを用いた早期発見=キットは配布済みの保育園などに加え、小中高などに新たに配布など)や、部活動での対策(県外遠征を控えてもらうなど)を指導しているという。
(文・石塚健)