フェリー船内などに障害者の美術作品を展示する「佐渡航路ふれあい美術館」が開幕
タクシーに美術作品を展示する「ゴーゴー美術館」に続くイベント
12日、今秋新潟県で開催される「第34回国民文化祭・にいがた2019、第19回全国障害者芸術・文化祭にいがた大会」の開幕前イベントとして、佐渡汽船カーフェリー船内やターミナルに障害者が製作した美術作品(絵画、写真、書道など)を展示する「佐渡航路ふれあい美術館」が開幕した。新潟県障害者芸術文化祭の受賞作品など31名が製作した54作品(写真パネル)が展示されている。
新潟県が佐渡汽船株式会社の協力のもと、11月末まで開催する。12日に佐渡汽船新潟港万代島ターミナルで行われた「出港式(開幕式)」で挨拶に立った新潟県の藤山育郎福祉保健部長は、「(佐渡航路ふれあい美術館は)県民の交通手段または観光客が利用するカーフェリーを美術館のように仕立て乗客の方から身近に作品に触れていただき、乗船の時間を有意義に過ごしてもらうもの。佐渡航路ふれあい美術館の開館を契機に、文化祭の成功に弾みをつけたいと考えている」などと述べていた。
また佐渡汽船の尾﨑弘明社長は、「(作品を展示できることを)大変嬉しく光栄なことと思っている。佐渡はこれから観光のトップシーズンを迎え、全国から多くのお客様が佐渡にお越しになられる。船が出るまでの待ちあいの時間やフェリー船内において作品に触れていただくことで、船旅がより楽しく、心豊かなものになる」などと話していた。
なお県では今年4月に、タクシー(約2600台)の助手席の後ろに障害者の美術作品を展示し、車内を美術館に仕立て、日常の移動時間で身近に美術作品に触れてもらう「ゴーゴー美術館」を始めている。