新潟ろうきん福祉財団、NPOや市民活動団体など16団体に総額795万円を助成
助成を通じて県民福祉の向上を目指す
(一財)新潟ろうきん福祉財団(新潟市中央区)は6月24日、2019年度「NPO等助成事業」の助成金交付式を新潟県労働金庫本店で開催した。
同事業は、県民福祉の向上を担う新たな組織として期待されているNPO団体などへの支援事業として2003年度に開始した。県内のNPOおよび市民活動団体などに対し助成し、これら団体の発展により県内勤労者をはじめとする県民福祉の向上を図ることが目的。
今年度は、NPOや市民活動団体から52件の申し込みがあった。5月以降、書類選考会や、プレゼンテーションによる面接選考会を行ない、選考の結果、16団体に対し総額795万円の助成を行うことを決定した。
(新潟ろうきん福祉財団HP~これまでの助成実績など)
https://zaidan-hukushi.or.jp/?page_id=69
【助成団体一覧】 ※新潟ろうきん福祉財団パンフレットより
(団体名)NPO法人街なか映画館再生委員会(上越市)
(助成額)100万円
(助成金使途)「みんなで創ろう街なか映画館」
上映による集客とイベントを合わせて行う事で、街なかの上映施設の必要性を感じてもらい「さん来夢あらい」の空いたスペースに本格的な防音の付いた上映スペースをみんなで作り上げるワークショップを開催。
(団体名)特定非営利活動法人フードバンクにいがた(新潟市中央区)
(助成額)100万円
(助成金使途)「市町村域フードドライブ・フードバンク組織養成事業」
食品ロス軽減と貧困対策の社会的要請から、新潟県域に活動が拡充しているフードドライブ・フードバンクであるが、更なる活動基盤強化と環境への負荷削減を図る為、市町村域での活動を担う新たなフードドライブ・フードバンク運営組織を養成することで、県域での寄贈食品量の増加を図ると共に、地球環境への負荷軽減の視点からフードマイレージの削減 (地産地消)に取り組む。
(団体名)特定非営利活動法人Az( 新潟市江南区)
(助成額)80万円
(助成金使途)「自立援助ホーム『たいむ』新築に伴う備品整備」
利用者が安心してくつろげる「実家」機能を永続的に果たせるように居心地の良い住環境の整備をする。
(団体名)特定非営利活動法人大杉の里(上越市)
(助成額)79万円
(助成金使途)「障がい者の稲作による棚田保全と伝統農法でおいしい米づくり」
休耕地棚田で数年前から稲作に取り組み田植え稲刈りは機械で外部農業者に委託し草刈りや田の水管理、イノシシの被害対策を事業所が行うといった方法で米を収穫販売してきた。しかし年々経費が増し米価格が下落した影響で売り上げは伸び悩み喫緊の問題となっている。どうすれば経費削減工賃向上ができるか検討した結果、棚田で稲作をするのであれば原点に戻り地域の伝統農法に取り組むこととした。
(団体名)NPO法人消費生活ネットワーク新潟(新潟市中央区)
(助成額)70・2万円
(助成金使途)「消費者に代わって差止請求訴訟ができる適格消費者団体の認定事業」
消費者に変わり、事業者の不当な行為等に対し、差し止め訴訟を起こすことができる「適格消費者団体」として国の認定を受けること。その認定取得のための申請活動・事務所開設費用。
(団体名)特定非営利活動法人トキどき応援団(佐渡市)
(助成額)60・8万円
(助成金使途)「トキ野生復帰コアエリア内の里山自然再生モデルづくり事業」
佐渡島内の野生トキ生息エリア内で、特に地域住民や環境ツーリズムの活動拠点に近い場所において、放棄里山・棚田の 自然再生事業を行い、トキ野生復帰環境モデルをつくる。
(団体名)特定非営利活動法人ピュアはーと(長岡市)
(助成額)46万円
(助成金使途)「放課後等デイサービスピュアはーと」
特別支援学校や特別支援学級等に通う障害時の放課後及び夏休み等の長期休暇中の日中における活動の場を確保し、日常生活における基本動作を習得し、及び集団生活に適応出来るよう、障害児それぞれの状況に応じて指導や訓練等を行う。
(団体名)特定非営利活動法人地球環境フォーラム三輪会(新潟市東区)
(助成額)37万円
(助成金使途)「じゅんさい池公園環境保全事業」
園芸種である園芸スイレンに覆われた西池、東池において、公園名の由来であるじゅんさいの復活を目指す。外来種であるミシシッピアカミミガメ・クサガメの駆除を行い、固有種の復活を目指す。長年継続してきているじゅんさい池公園東池のほたる養殖事業が、担当者の高齢化に伴い存続が難しくなっている為、速やかに事業の継承を行う。新潟市に2か所しか無い砂丘湖の復活を確実にし、交流人口の増加を目指す。
(団体名)りてらこや新潟(新潟市中央区)
(助成額)37万円
(助成金使途)「外国につながる児童生徒の学習支援」
外国人散在地域の新潟は、外国につながる子供が孤立しがちで、言葉の壁により学習も遅れがちである。このような子どもの孤立とダブルリミテッド防止が第一の目的である。第二は国際交流や教育に関わる若者のインターンシップの場の提供である。第三はバイリンガル人材輩出により新潟の活性化をすることである。
(団体名)一般社団法人TKM(新潟市中央区)
(助成額)30万円
(助成金使途)「学習及び事務用機器の購入」
プロジェクターなどのAV機器を、さくら国際高等学校新潟キャンパスで毎日の学習活動及びスクーリング等で使用する。プリンターは、学習教材作成や生徒の学習活動、事務処理等で使用する。また、コピー機としても使用する。
(団体名)金魚台輪RINGS(新発田市)
(助成額)30万円
(助成金使途)「金魚台輪プロジェクト」
金魚台輪は、お土産としてニーズが高い。新発田独自の民芸品として制作方法を確立したい。また、製作過程においては、 障がい者就労につなげ、地域が一つになって次代を創造していくことを目的とする。
(団体名)ワーカーズコープ北陸信越事業本部 若者応援おせっかいサポーター(新潟市中央区)
(助成額)27・2万円
(助成金使途)「若者の自立や就労を応援する『若者応援おせっかいサポーター』」
通信制高校のスクーリングの日にCafé4610(よろっと)と名付けた高校生が将来のことや仕事や就職についての相談ができる居場所をサポートする取り組みにより、高校の中途退学の予防、働くことの不安解消、若年者が抱える諸問題の改善を市民ボランティアにより、行う。人員不足や担い手不足の企業などとのマッチングの機会をつくり就労の定着を図る。
(団体名)特定非営利活動法人障害者生活ステーションさんろーど(新潟市中央区)
(助成額)27・2万円
(助成金使途)「アート活動促進事業」
20年ほど、継続してきた「アート活動」は利用者の得意部分を生かした活動であり、その活動を楽しみや生きがいにしている利用者も多い。これを「仕事」につなげる事でより活動を活性化していきたい。
(団体名)にいがた言友会(上越市)
(助成額)26万円
(助成金使途)「第33回言友会中部大会公開講演会~吃音があっても豊かに幸せに生きる方法」
吃音当事者でもある専門家の講演による吃音の知識を対策や、言友会の中部大会という40人程の成人吃音当事者との交流を通して、これからのロールモデルや、吃音があっても豊かに幸せに生きていけるということを、吃音に悩む当事者や保護者へ、また、行政、医療、福祉、教育関係者等、地域社会の支援者に伝えたい。また、同時に一般の方に吃音問題の 啓発を行い、理解を深めたい。
(団体名)特定非営利活動法人教員サポートSmileういんず(新潟市西区)
(助成額)22・8万円
(助成金使途)「より使いやすい『ねこの手サポート』をめざして」
『ねこの手サポート』は、多忙とマンパワー不足の教員現場で教職員を側面からサポートする事業である。昨年度から有料化を図り、本格実施した。資金源のある学校・団体からは要請も増えてきている。今年度はさらにより多くの学校に利用してもらえるように、学校教育を取り巻く団体・個人・企業など一緒に協力して学校を支援できる対象に向けても広報の拡大を図る。
(団体名)寺子屋わさかき(小千谷市)
(助成額)21・8万円
(助成金使途)「こどもの感性をはぐくむ!放課後居場所づくりプロジェクト」
①利用予定者とスタッフ・ボランティアで改修・修繕を行い、放課後の居場所スペースとして整備する。②子ども達の自由 遊びと大人の語り場学び場として、今年度より月1勉強会と題し、講師を招き活動報告や子育ての事や子育てしやすい環境について語り合い、子ども達の個性の成長に寄り添う場づくりなどについて学ぶ。