県議会9月定例会が開会し、米山知事が所信表明
県議会9月定例会が26日に開会し、米山隆一知事が所信表明を行った。
米山知事は、
・豪雨災害
・糸魚川市の大規模火災からの復興
・朝鮮半島情勢を踏まえた対応
・原子力発電の安全確保
・地域医療
・自殺予防対策
・農業振興
・肥料取締法違反
・交流人口の拡大と拠点性の向上
・外国人観光客の誘致と新潟空港の利用促進
・日本海横断航路
・佐渡汽船の寺泊・赤泊航路
・佐渡金銀山の世界遺産登録
・対話型県政の推進
・新・総合計画の策定と新年度予算編成方針
について言及。
このうち、外国人観光客の誘致と新潟空港の利用促進について、
「近年、全国の訪日外国人数は大幅に増加しているが、上半期の外国人宿泊者数の前年同期比をみると、近隣県がすべて増加しているのに対し、本県のみが減少しているなど、ゴールデンルートから地方へと徐々に分散しつつある訪日外国人旅行者を、必ずしも十分に取り込めているとは言えない。滞在型・体験型の観光を指向する外国人などニーズや旅行形態の変化に迅速かつ的確に対応していく必要がある」と分析。
対策として、
「これまでのプロモーションや、近隣県などと連携した広域周遊ルートでの旅行商品造成などに加え、首都圏での外国人旅行者に向けた情報発信の強化や、首都圏と県内の観光案内所のネットワーク化などに取り組んでいく」
と語っていた。
また、外国人観光客の取り込みに向け、新潟空港の利便性向上や利用促進を重要課題として挙げていた。
具体的には、今年7月に国が重点的に支援を行う「訪日誘客支援空港」に新潟空港が認定されたことを念頭に、
「認着陸料減免など、訪日誘客支援空港認定による国の支援メニューを十分に活用しながら、航空会社への働きかけを行っていく」
と語っていた。
さらに続け、
「現在週3便のソウル線が、10月末から週4便に、来年2月からは週5便に増便される。また、今年11月で就航1周年を迎える台北線も、来年1月以降に増便が予定されている。この路線拡充の流れを確実なものとするため、時機を逃さず、両路線のインバウンド・アウトバウンド両面からの利用拡大に向けた取り組みを強化していきたい」
と語っていた。