新潟県福祉保健部の松本晴樹部長が新型コロナ県内感染状況を説明、第4波・第5波で増えた学校などでの感染事例へ注意喚起
新潟県福祉保健部の松本晴樹部長は7日、直近の県内新型コロナウイルス感染状況や、第4波(今年4月から6月ごろ)時期から増えている子供への感染などについて解説し、改めて「感染したまま無意識に感染を広がる可能性があるため、体調が悪い場合は早めに医療機関へ受診してほしい」と改めて呼びかけた。
県内の新規感染患者の概要についての説明後、松本部長は新潟大学大学院医歯学総合研究所の菖蒲川由郷特任教授の解析を元に、県内感染状況について解説した。
第3波以前は、仕事上の飲み会などから感染し、家族へ拡大するというパターンが多かったため、30歳代から40歳代男性の感染患者数が顕著であった。一方で第4波(4月から6月ごろのアルファ株におきかわりつつあった時期)以降は、それまでごく少数だった子供の感染も目立ち始めているという。
松本部長は「第3波までは子供は感染源になっていなかったが、第4波以降は学校など(保育園や学童保育などを含む)で感染拡大するパターンがある。(現在も子供の感染経路で最も多いのは、親などからの家庭内感染であるものの)国立感染症研究所などの研究では、子供の感染の約2割が子供同士や先生などからの感染と判明している」と話す。
また、こうした学校を通して家族へ拡大するクラスターは大きくはないが、症状出現後に医療機関で検査を行わず、通常通りに登校した場合は学校内での拡大が大きくなる可能性が高い。
一方で、「デルタ株は症状が現れやすいという特徴があることから、症状に気をつけていれば(感染したか)分かる」として「自分が新型コロナを移した人が、さらに別の家庭や職場・学校で感染拡大をさせてしまうというところまで想像し、体調が悪いときは会社や学校を休み早めに医療機関へ受診してほしい」と松本部長は呼びかけた。
また、ワクチン接種が進んでいることや、直近の感染状況が現象傾向にあることから、再び飲食の場面で複数人が感染する事例も確認され始めており、これに対しても「2桁人数での飲食はまだ早い。最近感染者数が減っているが、これは様々な人が協力しているからであり、多くの人が対策を徹底することで新規感染数が低く保たれていることを理解していただきたい」と話した。
【動画 松本部長の会見は9分30秒ごろから】
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