新潟県の花角英世知事が定例会見、「医学部の地域枠の定員を大幅に増やす」
新潟県の花角英世知事は8日、定例会見を開き、来春に医学部の「地域枠」の定員を大幅に増やすことを明らかにした。
地域枠は医学部卒業後、新潟県内で医療に従事してもらう代わりに修学資金を貸し付ける制度で、一定期間、県内で医療に従事すると返済が免除される。新潟県では2009年に開始し2年前から提携する大学を増やすなど医師不足の解消に向けて地域枠の拡充に取り組んでいる。現在、この制度で80人弱が新潟県内で医療に従事しているという。
現在、国に認可申請を行なっており、現状の33人から53人まで増やす計画だ。
花角知事は「医師を確保するため、(臨床研修の地に新潟を選んでもらえる取り組みなど)色々やっているが、(自身が知事に就任して以来、地域枠を)増やしたいと思っていた。(医学部入学は医師を目指す人にとって)最初の入り口。最初から新潟を意識してもらえ、確実な医師確保の方法になっている」と語っていた。
一方、今月6日に東京電力柏崎刈羽原子力発電所3号機タービン建屋地下3階で発生した発煙について、「しっかり原因究明し、再発防止に努めていただきたい。人為的なものなのか、しっかり確認していただきたい」と話していた。
このほか、東京2020パラリンピックでメダルを獲得した山田美幸選手と永田務選手に対し、県民栄養章などの授与を検討していることを明らかにした。