津南雪下にんじん協議会メンバーが花角英世知事に「地理的表示(GI)」の登録を報告
マイルドな甘さと旨みを有した「にんじん」
津南町の桑原悠町長と、津南雪下にんじん協議会役員は19日、新潟県庁を訪れ、花角英世知事に「津南の雪下にんじん」が地理的表示(GI)に登録されたことを報告した。
農水省のサイトなどによると、「津南の雪下にんじん」は、日本有数の豪雪地帯である津南町において、深い積雪下などで栽培される、独特の甘みをもった「にんじん」。栽培期間は、雪下での3か月以上の栽培期間も含め、通常のにんじん(100日程度)の倍程度(200日程度)という。
昭和50年代から試験的に栽培が開始され、生産改良を行ってきたことや知名度が高まったことから、高価格で取引されるようになり、平成29年には、栽培面積は18ha、生産量は632t、販売高は1億1209万6000円に拡大している。
味覚的には、甘みや旨みの成分であるアスパラギンなどのアミノ酸や香り成分であるカリオフィレンを豊富に含んでおり、マイルドな甘さと旨みを有し、香りも良いという特性を有している(ただアミノ酸により甘みが増しただけで糖度自体は増していないという)。
平成29年12月に農林水産物・食品などの「地域ブランド」を守るための農水省の制度「地理的表示(GI)」に申請し、今年6月14日に登録された。登録生産者は、生産者や旅館(料理として提供)で構成する津南雪下にんじん協議会。