長岡市のFARM8が新潟県の乳酸菌「ウオヌマ株」を使った酒粕ドリンク
東京の「dashi+ (だしぷらす)」などで提供を開始
株式会社FARM8(新潟県長岡市)は、新潟県の乳酸菌「ウオヌマ株」を使った酒粕ドリンク「Haccoシェイク」を開発し、東京と新潟の飲食店で提供を始めた。
新潟の雪室から見つかった「ウオヌマ株」を使って、酒粕をさらに発酵させて開発した「米を主とした完全植物性の発酵シェイク」。酒粕を乳酸菌で発酵させることでヨーグルトのような爽やかな味わいになっている。
この新メニューの提供を、東京港区にある「dashi+ (だしぷらす)」、長岡市にある「FARM8 ReACTION STORE」で始めた。「Hacco シェイク プレーン」(Sサイズ300円、Mサイズ500円)、「Hacco シェイク ストロベリー」(Sサイズ400円、Mサイズ600円)がある。
通常、乳酸菌は人間の体温と同じくらいの温度で繁殖し、乳酸という酸を作りだすことで食材の酸味を強くするのに対し、ウオヌマ株は5度という冷たい温度でもゆっくりと繁殖を続ける特徴を持っている。ゆっくりと酸を出すため、pHは下がっても食味が酸っぱくなりすぎないのが特徴という。加えて、独自の栄養成分などもあり、注目されているようだ。
なお、にいがた経済新聞ウェブ版5月30日付の記事で紹介した通り、新潟県は、ウオヌマ株などの乳酸菌を使って、より高付加価値の発酵食品の開発・商品化を目指す「新潟の発酵食研究会」を設立。「雪国の発酵食文化」を切り口に、発酵食品の商品開発支援に取り組んでいる。