原田義昭大臣(原子力防災)が原子力関連施設などを視察
柏崎市長と刈羽村村長と意見交換も
原田義昭内閣府特命担当大臣(原子力防災)は23日から24日にかけ、東京電力ホールディングス株式会社柏崎刈羽原子力発電所などの視察のため、新潟県を訪れている。
原田大臣は23日、柏崎市内から上越市へと避難する際の避難経路をバスに乗って実際に走行したほか、放射線防護施設、新潟県柏崎刈羽原子力防災センターの視察を行い、安全対策への取り組みの現状や課題について、同行した柏崎市の櫻井雅治市長らから説明を受けた。
視察後には、刈羽村の品田宏夫村長も加わり、意見交換を行った。この中で櫻井市長は、柏崎市内から上越市へ向かう最短の避難経路となる県道は道幅が狭く、特に冬季には積雪や雪崩によって通行が妨げられてしまうことへの懸念を示し、改善に向けた支援を訴えた。また、万が一に備えては、国の責務が先にあって事業者の責務があるべきとし、責任体制についても言及した。
これを受け原田大臣は、「国が前面に立って責任体制を取るのは当然の事」と、不足の事態に備えて国としてどのような対応が可能か必要か精査し、原子力防災対策の強化に取り組むとした。