新潟市のシェフパティシエ専門学校で「sakeスイーツコンテスト」
金賞は製菓コース学生チームの「酒粕アイス」
学校法人エイシンカレッジ シェフパティシエ専門学校(新潟市中央区)で26日、酒粕を使った「sakeスイーツコンテスト」が行われた。調理製菓技術科パティシエコースと製菓製パン技術科製菓コース2年生の10チーム41名が参加。学生たちはコンテストを通して、創造力、競争意識、想いを言葉で表現する力など多くのことを学んだ。
コンテストは日本酒醸造の際に副産物として生まれる酒粕の新たな活用に取り組む大洋酒造株式会社(村上市)から提案を受けて開催された。酒粕は、たんぱく質をはじめ、炭水化物・脂質・ビタミン・ミネラルの5大栄養素を含み、腸内環境を整えたり美肌効果が期待できたりと多くの栄養と効能があるといわれている。
学生たちは5月にレシピの考案を始め、約2ヶ月に渡り準備をしてきた。酒粕の風味を損なわないよう組み合わせる食材を吟味し、味だけでなく食感や見た目の細部にまでこだわって何度も試作を重ねたという。そしてコンテスト本番では、スイーツのコンセプトやアピールポイントを発表した後、審査員が実食。大洋酒造、アンレミュー駅南店店長、出湯温泉パン工房取締役、学校教員らにより審査が行われた。
金賞に選ばれたのは、製菓コース学生チームの「酒粕アイス」。米をイメージしたというアイスには酒粕と生姜が用いられ、飴でコーティングされたポン菓子がのる。食感が楽しめることや、意外性のあるクリエイティブな発想が評価された。金賞を受賞した学生チームは、「たくさん試行錯誤した結果、賞が獲れて嬉しいです」と喜びの表情を浮かべていた。