関澤木材株式会社の破産手続開始が決定
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、関澤木材株式会社(新潟県糸魚川市、資本金1,000万円、関澤和文社長)は9月6日、新潟地裁高田支部より破産手続き開始決定を受けた。破産管財人には森直樹弁護士(森直樹法律事務所)が選任された。負債総額は2億2,000万円。
同社は下駄の製造及び材木商として1948年1月に創業。その後は材木販売に事業を転換。階段・カウンター・手すりやキッチンに使用される集成材などの製造販売を手がけ、地元建設業者に販路を築き、住宅市況が好調だった1980年12月期には売上高約10億円を計上していた。
しかし、その後は輸入材の普及などに押されたほか、大口焦付の発生などもあり業績は低迷。近年も業容縮小が続き、年間売上高は約4,000万円にまで落ち込んでいた。過去の設備投資や赤字補填に対する借入負担も重荷となるなか、資金繰りに好転は見られず、2月26日に事業を停止。事後処理を弁護士に一任していた。
今般、法的手続きによる債務整理に目途がついたことから破産申請し、今回の措置となった。