「伝統工芸×プラレール」が、世界最速の美術館「現美新幹線」に1日限定でお目見え

新作品の「漆芸プラレール」も登場

アートプラレールは、「燕三条 工場の祭典」にあわせ、燕三条駅13番線ホームで、12時半から14時まで、1日限定で公開展示された。

(株)タカラトミー(東京都、H.G.メイ代表取締役社長)は8日、鉄道玩具「プラレール」と、日本の伝統工芸職人の技を融合させた「伝統工芸×プラレー アートプラレール」を、走る美術館「現美新幹線」に1日限定で展示した。

展示したのは、今年6月に開催された「東京おもちゃショー」で発表した「江戸切子」「箱根寄木細工」「京都竹工芸」と、新作品となる「漆芸(しつげい)」の4作品。「燕三条 工場の祭典」にあわせ、燕三条駅13番線ホームで、12時半から14時まで、1日限定で公開展示された。

作品は、いずれも花火をコンセプトに制作されている。このうち、今回、新たに登場した「漆芸」を制作した室瀬祐氏は、「制作に1年かかった」と話していた。製作費は約100万円。仮に販売すると、2000円ほどのプラレールが105万円近い価格になるという。

今後、2018年1月に開催される「プラレール博 in Osaka」で展示される。

なお、8日に走行した現美新幹線は、大宮~新潟間の旅行商品専用列車(定員100名)。現美新幹線が新潟県外で運行されるのは初めてで、乗客たちは、燕三条の様々な工場(kouba)で、ものづくりを体感するイベント「燕三条 工場の祭典」などを訪れていたという。

「伝統工芸×プラレール 特設サイト」

江戸切子。「花火=夜空」から、夜行列車「ブルートレイン」を連想した青色の車体。側面には、列車が駆け抜ける山々と、夜空に輝く星を、また天面には、夜空に煌めく天の川をイメージし、そこに江戸切子の代表的な紋様の麻の葉、六角篭目、八角篭目を組み合せた。

 

箱根寄木細工は、寄木の柄の色をカラフルにし、模様も花火が上がった時の花開く感じを表現している。

 

京都竹工芸は、カラフルな打ち上げ花火をイメージし、3車両それぞれを「雪」、「月」「花」に見立てた3種の編みで交色構成。車両の前後部分は、ござ目編み技法を採用している。

漆芸は、日本の夏の代表する朝顔を、夜空を彩る花火に見立てた丸紋にデザインし、蒔絵で表現した。間を意識して、ちりばめられた朝顔紋の鮮やかな金と、漆の深い黒いコントランスが見どころという。

「金粉で立体感を表現した」と話す、室瀬祐氏

こんな記事も

 

── にいがた経済新聞アプリ 配信中 ──

にいがた経済新聞は、気になった記事を登録できるお気に入り機能や、速報などの重要な記事を見逃さないプッシュ通知機能がついた専用アプリでもご覧いただけます。 読者の皆様により快適にご利用いただけるよう、今後も随時改善を行っていく予定です。

↓アプリのダウンロードは下のリンクから!↓