デンカ生研、新潟工場内に「がん治療ウイルス製剤」の製造設備が完成
厚労省から製造販売が承認された後に本格稼働
デンカ生研株式会社(東京都中央区、綾部光邦社長)は、新潟工場内に建設を進めていた、がん治療ウイルス製剤「G47Δ(デルタ)」製造設備(41号棟)の竣工披露式典を10月5日に開催した、と発表した。
「G47Δ」は、新しいコンセプトのがん治療薬。2015年より、膠芽腫(こうがしゅ/悪性脳腫瘍の一種)を対象としたフェーズ2医師主導治験が行われている。
そうしたなか、デンカ生研は、東京大学医科学研究所の藤堂具紀教授からの委託により、実用化に向けた大量生産法の開発を2015年から進めており、このたびの初期製造設備の完成に至った。
設備の稼働時期については、本製剤が厚生労働省から製造販売が承認された後となる。
なお、竣工披露式典には、藤堂教授をはじめ、第一三共株式会社より古賀常務執行役員のほか、県および五泉市、建設工事関係者が出席したという。
同社は、青海工場(糸魚川市)や、デンカビッグスワンスタジアムの命名権(ネーミングライツ)をもつデンカ株式会社(東京都中央区、山本学社長)の主要グループ会社。同社ホームページによると、蒲原生コン株式会社(新潟市)もグループ会社だ。