立憲民主党の枝野幸男代表が新潟県十日町市で街頭演説会
立憲民主党の枝野幸男代表は19日、新潟県十日町市を訪れ、街頭演説会を実施した。新潟選挙区選出の参議院議員で立憲民主党県連副代表の森ゆうこ氏や、同市を含む新潟6区から立憲民主党公認として次期衆議院議員選挙に立候補を予定している元新潟県議会議員の梅谷守氏も街頭演説に立った。
9時過ぎ、十日町市の妻有ショッピングセンター前でマイクを手にした枝野代表は「まもなく迎える衆院選には半数を超える233人超の候補を立てる見通しだ。ようやく国民有権者にどちらの政権がよいのか選んでいただけるその構造を作ることができる。梅谷さんに、4年前の悔しさを跳ねのけて小選挙区で当選することを支える構造を作ることができたのは、(1年前の旧国民民主党との)合流の1番大きな意義の1つではないか」と語った。
また、枝野代表は「安倍政権が出来てまもなく9年で、株価はバブル期並みに上がったが、皆さんの暮らしはむしろさらに厳しくなっているのではないか。立憲民主党は農業者戸別所得補償制度を復活させ、米農家だけでなく、米以外の農業や第1次産業にも広げていく。また、医療、介護、教育など安心して暮らしていくための政策を国の責任でしっかりとやっていく。基本的なことを支えないで何が地方創生なのか。私たちにはこうした具体的な政策がある」と話した。
続いて、梅谷氏が「政治に今一番最も必要なことは何か。それは緊張感だと思う。緊張感がない政治が長く続いているからこそ、桜を見る会などの問題があらわれてきた。これが正しいかどうかは誰もがすぐに分かることだ。しかし、自民党はこれらに蓋をして国民に見えないようにしている。こんな政治が許されてよいわけがない。多様性が確保され、誰1人取り残さない社会の実現を目指して、新潟6区から政治改革の大きなうねりを起こしていく」と演説した。
また、会場を同市内の第四北越銀行十日町支店前に移し、再度、枝野代表と梅谷氏が市民に訴えかけた。最後に森副代表が「世直しだ。政権交代を目指して頑張る」と聴衆に呼び掛けた。その後、枝野代表は上越市に入り、立正佼成会上越教会を表敬訪問するなどした。
なお今回が国政3回目の挑戦となる梅谷氏は前回2017年の衆院選では無所属で出馬し、約2,200票差で現職の高鳥修一衆議院議員に敗れている。
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(文・梅川康輝)