新潟のプレミアム米「新之助」 関連商品が相次いで登場
期間限定で「新之助」を使用した「松阪牛 牛めし」も
新潟県は9日、柿安本店が新潟のプレミアム米「新之助」を使用した「松阪牛 牛めし」を関東・中部・関西地区で販売すると発表した、8月9日から17日までの期間限定。価格は1667円(税別)。
・西武池袋本店 柿安 牛めし
・ジェイアール名古屋タカシマヤ 柿安ダイニング
・大阪髙島屋 柿安 牛めし
他7店舗で販売されるそうだ。
ところで、コメ離れが言われて久しいが、この新之助は、県がコシヒカリに続くブランド米として開発し2017年に本格デビュー。以来、生産量を伸ばしている。
新潟を米王国へと変えた「農林1号」を送り出した新潟県農業総合研究所(作物センター)。同研究所では日夜、優秀な株同士を交配し、さらなる優良な株を生み出し、その株を優良な株と交配させて、さらに優秀な品種を生み出す「品種開発」を行っている。しかし、めったに品種として誕生することがないそうだ。そんな中、生み出されたのが新之助だ。大粒できれいなツヤあり、甘みとコクが豊潤な、冷めても硬くなりにくいのが特徴。
デビュー以来、プロモーションも大々的に取り組まれている。最近も今年6月に、歌舞伎俳優である市川海老蔵氏と堀越勸玄氏、新潟県の花角英世知事が参加した「新之助」の田植えイベントが行われた。2020年5月の堀越勸玄氏の「八代目市川新之助」襲名を控え、新潟県が市川海老蔵氏と堀越勸玄氏を招き、お互いの成長と実り多き未来を願うために開催したもの。
札幌、伊丹、福岡発の一部を除く日本航空株式会社(JAL)の国内線ファーストクラス機内食(朝・昼)での提供も行われている。11月末までの期間限定で、俵御飯の形で提供しているという。
味に加え、こうしたプロモーションが功を奏し生産量は伸びているのだ。2017年が約5000トン。18年が1万トンだったのに対し、19年は、前年比5割増の1万5000トンを計画している。県内では9月下旬から新米の販売が始まり、首都圏では10月10日以降の販売を予定している。
一方、「米は何かおいしい副食と食べたい」というニーズがある。こうしたこともあり、県では様々な企業とコラボし、新之助の関連商品を相次いで世に送り出している(副食だけではないが…)。
これまでに新之助の関連商品として、
・糸魚川青果卸売市場=新之助と炊き込みスープのギフトセット「翠鶏と新之助の炊き込みご飯」
・栗山米菓=手焼き煎餅「米兆 炭火手焼きせんべい 新之助」
・大阪屋=「お米ロール」
・日本レストランエンタプライズ=「えんがわ押し寿司」
・峰村醸造=「峰村醸造あまざけ」
・津川よしだやの味噌=「津川のうまい味噌」
・まるいちのどぶろく=「新之助」
・新潟県観光物産=「新之助」ベイクドクランチ、「新之助」米粉のポルボローネ
・双葉貿易=新之助フェイスマスク(赤=もち肌タイプ、白=白ゆき肌タイプ)
などが発売された。
またユニークなところでは、ダイニチ工業の新之助カラーの家庭用石油ファンヒーターも発売された。
そしてこの夏、冒頭の「松阪牛 牛めし」、さらには新潟交通商事の「夫婦箸」が新たに“関連商品リスト”に加わることととなるのだ。