新潟市内で15日から17日までに計6件のオレオレ詐欺被害が発生、不審電話の通報も30件に
新潟警察署、新潟西警察署、捜査第2課特殊詐欺特別捜査室は21日、15日から17日までの期間に新潟市内で計6件のオレオレ詐欺被害の届出を受理し、現在捜査を進めていると発表した。
6件いずれの事件も、被害者の自宅に男性の声で「俺々、俺だけど」などと電話があり、被害者は自分の息子や孫と思い込んで会話。男性から「携帯電話をなくした。会社に払う金もなくしてしまった。警察から電話が行くかもしれない」などと言われ、電話を受けたその日のうちに、自宅付近の道路上で、「息子の同僚」などを名乗る女性に現金などを手渡した。
被害者はたちはその後、実の息子などに連絡するなどしてだまされたことに気づいたという。
捜査第2課特殊詐欺特別捜査室によると、現在捜査中であることから同一犯かは明確ではないものの、同期間に「不審電話がかかってきた」という警察への通報は30件にのぼっている。また、いずれの事件でも金額を100万円以内に指定しており、これは金融機関などでの払い出しのチェックをすり抜ける狙いもあると見ている。
同課特別捜査室は、「名前を名乗らない電話や携帯電話をなくしたというケースは特殊詐欺の可能性が高いので、一旦電話を切って警察に相談するか、息子なり孫なりに確認してほしい。また、知らない人に現金を渡さないことが大事だ」と話している。