新潟市内で枝豆「くろさき茶豆」のイベントが相次いで開催
くろさき茶豆のつかみ取りなどが人気
台風が過ぎ去り、再び暑い日が続いていて、ビールが一段とうまく感じる。ビールと言えば、新潟県民にとって欠かせないのが枝豆だ。なかでもサクッと砕ける歯ごたえや、芳醇な香りを醸し出す「くろさき茶豆」はたまらない。
そんななか、ここ数日、新潟市内で枝豆「くろさき茶豆」のイベントが相次いで開催された。
新潟市中央区の万代シテイでは、16~18日まで「2019年食の陣」が開催中(18日18時まで)。そのイベントのチラシには「絶品くろさき茶豆にLet’s Go」「枝豆王国新潟」と書かれるなど、枝豆を前面に打ち出していた。
じっさい会場を見て回ると、枝豆をつまみに全国各地のクラフトビールを味わう姿がどころどころで見かけられた。
一方、くろさき茶豆の産地である西区でも18日、3会場(新潟ふるさと村、JA直売所・茶豆の里、北陸自動車道・黒埼パーキングエリア)で、茶豆まつりが開催された。メインイベントは、茶豆のつかみ取り。新潟ふるさと村では、つかみ取りの順番を待つ人たちが列をなしていたほか、終了時間の午後2時まで待たずに茶豆がなくなるテントが出ていた。
17日には、西区の大野町商店街で、黒埼まつり前日祭と同時開催で、「くろさき茶豆 夏の陣」のメインイベントが行われたという。
新潟は生産量も消費量も多い「枝豆王国」
新潟市のホームページによると、くろさき茶豆は、7月下旬から8月上旬にかけて同市西区黒埼地区で出荷される茶豆(枝豆)。
サクッと砕ける歯ごたえとともに、優雅な甘味と芳醇な香りが口中に広がり、醸し出される独特の風味は、“枝豆の王様”と言われているという。
また良好な栽培技術で生産されたものは、中生の枝豆でこれほどの味と香りを持つ品種はないと言われ、新潟市の誇る産品となっているそうだ。
ただ、くろさき茶豆の歴史はそれほど古くはなく、明治末期に山形県庄内鶴岡の親戚から取り寄せた「だだちゃ豆」がルーツ。
この豆を、黒埼地区小平方集落において、品種改良を重ねるとともに、当時の黒埼村長が、「くろさき茶豆」と命名して、ブランド化されていった。
2017年4月には、茶豆として初めて国の地理的表示(GI)保護制度に登録されている。
また、全国知事会のホームページによると、新潟県の枝豆の作付け面積は日本一であると同時に、新潟市における「さやまめ(枝豆などさやのある豆)」の購入量が日本一など新潟は生産量も消費量も多い、「枝豆王国」という。
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