新潟県は平成30年観光入込客統計調査結果を発表
前年比+3・2%の7482万8000人
新潟県が28日に発表した、平成30年の観光入込客統計調査結果によると、昨年1年間の本県への観光入込客は、前年比+3・2%増の7482万8000人となった。
調査期間は平成30年1月1日から12月31日。前年の入込客数が1万人以上、もしくは前年の特定月の入込客数が5000人以上の992地点を調査対象とした。
昨年は猛暑の影響で海水浴客が伸び悩み、大雪による交通機関への影響からスキー客が減少するなど、天候による外的要因が影響する中、ここ10年間でみると、北陸新幹線の開業や大地の芸術祭が開催された平成27年に次ぐ入込数となった。このことついて県は、大地の芸術祭や水と土の芸術祭などの大規模イベントの開催、上越市立水族博物館うみがたりのオープンが全体を押し上げたと分析する。
目的別にみると、入込客数が最も多かったのは、買い物や食を楽しむ施設などの「都市型観光」で1959万3000人。野菜直売所や農家レストランを併設する、ピア万代や道の駅パティオにいがた、道の駅あらいなどの客入りが好調で、対前年比+20・2%と大きく増加した。
次いで、祭りや芸術祭などの「祭行事・イベント」が1735万1000人(前年比+3・8%)、公園や海水浴場などの「スポーツ・レクリエーション」が1375万6000人(前年比+6・3%)となった。
県は、天候に左右されやすい「祭行事・イベント」「スポーツ・レクリエーション」の入込客数が全体の4割を占めている現状を踏まえ、レジャーが多様化する中で関心の高まる都市型観光の「食」に、各地域の文化や歴史、自然などを組み合わせたストーリーを打ち出し、全体の底上げを図っていくという。