伝説・水害語り継いで 関川村で「大したもん蛇まつり」
地元中学生が紙芝居「大里峠」熱演
関川村の「大したもん蛇まつり」が先月25日に開かれ、竹とわらでできた全長82・8㍍の大蛇が村内を練り歩いたほか、その大蛇伝説を語り継ごうと、地元の中学生が訪れた観光客らに雰囲気たっぷりに紙芝居を披露した。
関川中学校(村山敬介校長)の生徒による、同まつりのモチーフにもなった「大里峠」の紙芝居上演は昨年に続き2回目。「薄れつつある大蛇伝説や羽越水害のことをあらためて多くの人に知ってほしい」と、生徒たちは夏休みを利用して練習を重ねてきた。
この日は、3年生と2年生各4人、1年生1人の計9人の生徒が、道の駅のせきかわ観光情報センターで2回上演。先生らと手作りしたというマサカリや琵琶などの小道具も使いながら、情感たっぷりに演じ切ると、約70人の観客から大きな拍手が送られていた。
昨年も参加した3年生の佐久間日嵩さん(15)は、「緊張したが上手くできたと思う。関川村の良さをたくさんの人に知ってもらうきっかけになればうれしい」と話していた。
メーン会場となった道の駅周辺では、出店やステージイベントなども行われ、大蛇の見物客や多くの家族連れなどでにぎわった。
村上新聞2019年9月1日号