新潟県が今年11月に開業する「SHIBUYA QWS」と連携して9月にスタートアップ推進会議

高成長なベンチャー育成の可能性を探る

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様々な専門家たち(ベンチャーキャピタル、先輩起業家、スタートアップに詳しい法律事務所など)が支援し、創業してから間もない革新性のある企業(スタートアップ)の成長を加速させる環境「スタートアップエコシステム」。このスタートアップエコシステムでは、メンター(助言者)や、アクセラレーター(少額投資を行ってスタートアップを支援する組織)も重要な役割を果たしている。

そうしたなか、新潟県は、多様なビジネス分野のメンターやアクセラレーターなどを抱える首都圏のスタートアップ支援拠点などとの連携に乗り出している。連携により、新潟にはいない多様なメンターやアクセラレーターとのネットワークを構築、これにより新潟県においても、成長性の高い起業家の輩出や育成できる環境を整えようというのが目的のようだ。

第一弾として、今年11月に東京・渋谷に開業する「渋谷スクランブルスクエア第1期(東棟)」に入る産業交流施設「SHIBUYA QWS(渋谷キューズ)」と連携し、高成長なベンチャー育成の可能性を探る「連携会議」を9月3日に新潟駅前の駅南貸会議室「KENTO」で開催する。主催は新潟県、新潟ベンチャーキャピタル株式会社、(公財)にいがた産業創造機構。

なお渋谷QWSでは、地域の埋もれた人材や、地域課題を解決できる事業の発掘を目標に、地域との連携も視野に入れていて、パイロットモデルとして、新潟、長崎と連携するようだ。

渋谷スクランブルスクエア
https://www.shibuya-scramble-square.com/

渋谷QWS
https://shibuya-qws.com/

そもそも渋谷QWS(キューズ)とは?

東京・渋谷といえば、スタートアップや、スタートアップの支援施設、企業のオープンイノベーション施設などが集積し、起業家や起業家予備軍ともいえる学生、投資家の交流が最も盛んなエリアだ。今年6月にはグーグルが渋谷にスタートアップ支援施設を開設すると発表した。そして、今年11月には、先述の渋谷駅に直結する地上47階建ての大規模複合施設「渋谷スクランブルスクエア第1期(東棟)」が開業し、その15階に渋谷QWSは開業する。

渋谷QWSは、多様な人たちが交差・交流し、社会価値につながる種をうみだすことを目指している施設。この手の施設としては国内屈指の規模になるようだ。

約2600平方メートルあるフロアには、200名規模のイベントができるイベントスペース、4つの要素からなる共創空間を備えているほか、さまざまなビジネス分野でも起業家ニーズに対応できる多くのメンターを配置するという。

また、連携パートナーとして、東京大学、東京工業大学、慶應義塾大学、早稲田大学、東京都市大学などが参画し、新しい価値の創造、クリエイティブ人材の育成を目指していく。

渋谷スクランブルスクエア

推進会議のテーマは「渋谷QWSと新潟県の連携」など

9月3日に新潟市で開かれる連携会議は、渋谷キューズの関係者と、新潟県側の関係者が参加し、新潟駅前の駅南貸会議室「KENTO」で行う。内容は、「渋谷QWSと新潟県の連携について」をテーマにしたパネルディスカッション、新潟県の学生や起業支援者などが参加する「コミュコレin新潟~新潟の課題や魅力を可視化しよう~」など。

パネルディスカッション
・新潟駅前にスタートアップ拠点を開設する木山産業株式会社代表取締役社長の木山光氏
・新潟大学経済学部准教授の伊藤龍史氏
などが登壇。

コミュコレin新潟には
・多くの「起業家の卵」が学ぶ新潟大学・伊藤龍史准教授ゼミの学生や高校生
・新潟ベンチャーキャピタル株式会社代表取締役の永瀬俊彦氏
・新潟に縁の深いフラー株式会社代表取締役CCO兼副社長の櫻井裕基氏
・株式会社ソルメディエージCEOの丸山健太氏
・県央にスタートアップ拠点を開設する株式会社MGNET CEOの武田修美氏
・taneCREATIVE株式会社代表取締役の榎崇斗氏
などが参加する予定だ。

このほか、KENTOを運営する株式会社けんと放送代表取締役社長の逸見覚氏が、現在同社が開発を進めている起業家支援アプリについて説明する。

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