「新潟生まれ・新潟育ち」の路線バス「なまず号」
1990年代は新潟のバスのスタンダードだった
いすゞ・キュービックに、北村製作所製の車体を架装して、1985年から1988年にかけて製造された大型バス。路線バスとしては、新潟交通に約100台、上越の頚城自動車に1台が納品されただけで、まさに「新潟生まれ・新潟育ち」のバスといえる。
当初、新潟交通に導入された、この大型バスは、都市新バスシステムに対応した冷房付きの一般路線車両で、一般公募により「銀太郎」という愛称が付けられていた。しかし、屋根に赤色塗装した後は「銀太郎」の名前が外され、その特徴ある外観から、いつしか「なまず」という愛称でも呼ばれるようになっていった。
1990年代は、新潟のバスのスタンダードとして、新潟交通のシンボルとも言うべき存在であった。しかし、潟東営業所所属の最後の1台(G904号)が2011年4月末を最後に定期運用から離脱。その後は、貸切ツアーなどで運行されていたが、2011年12月の車検満了をもって全廃された。
最後の1台は鳥屋野交通公園内で2012年7月21日から一般公開されている。
【G904号】
製造会社:シャシー=いすゞ自動車、車体=北村製作所
全長:12m
定員:88名
総走行キロ数:75万キロ
廃車年月:平成23年12月