新潟経済社会リサーチセンターが調査レポート「ニッチトップ企業の現状とその秘訣」を公表
県内5社の事例も掲載
一般社団法人新潟経済社会リサーチセンターは、調査レポート「ニッチ企業の現状とその秘訣」をまとめた。日本国内には高い技術力を有して製品やサービスを提供している企業は多数ある。だが、市場規模の縮小や、海外との競争激化により、従来のサプライチェーンのなかでが十分に受注を確保することが難しくなっている。そうしたなか、限られた経営資源(ヒト・モノ・カネ)を最大限に活かすため、ニッチ市場でトップとしての地位を築くという成長シナリオに取り組んでいる中小企業がある。そうしたニッチトップ企業の概要や、ニッチトップ企業となるための秘訣などを事例を交えながら紹介している。
リポートによると、ニッチトップ企業の特徴は、
・他社と差別化できるコア技術がある
・顧客と緊密なコミュニケーションがとれる
・外部機関を活用している
といった特徴があるという。
なお県内の事例として
・和田ステンレス工業株式会社(燕市、ステンレス製ビール樽で国内トップシェア)
・株式会社システムスクエア(長岡市、魚の残骨検査機で国内トップシェア)
・マコー株式会社(長岡市、ウェットブラスト工法による表面処理装置で国内トップシェア)
・株式会社マルト長谷川工作所(三条市)、プロ向け精密ニッパーで北米市場トップシェア)
・ナミックス株式会社(新潟市北区、半導体用封止材料などで世界トップシェア)
の5社の事例を挙げている(このほか、レポートに添付されている一覧表で上記5社を含む9社を紹介している)。
なおレポート全文は同センター機関誌「センター月報2019年9月号」に掲載している。