新潟県立精神医療センター(新潟県長岡市)で不正アクセスによる個人情報流出の疑い
新潟県立精神医療センター(新潟県長岡市)は5日、同院で当直していた医師の私用パソコンに不正アクセスがあり、個人情報が流出した疑いがあると発表した。
精神医療センターで3日16時50分、当直医が私用のパソコンのセキュリティソフトの更新作業をしていたところ、電子メールが消えていくなど異常が発生したため、ネットワークを切断。同院では、この際にファイルが外部に転送された可能性があるという。その後20時15分、病院全体の外部ネットワーク接続を停止した。
診療業務に関する情報3人分の氏名、生年月日、住所、職業、病名などの内容の漏えいが疑われる。なお、電子カルテシステムは、院内LANネットワークとは独立しているため、カルテ情報の流出はない。
精神医療センターでは、院内の基準を満たしたセキュリティソフトをインストールしていない私用のパソコンで、院内LANに接続したことが原因と考え、現在、院内LANシステムを停止し、ほかに不正アクセスや情報流出がなかったかを確認している。また、今後は職員に対する情報セキュリティ教育および、システムのセキュリティ対策の強化や、医局への公用パソコンの増設を実施していくという。