亀田清掃センター附属運動公園(新潟市江南区)の敷地内の土壌から砒素が基準値を超えて検出
新潟市は5日、新焼却施設整備にあたり建設予定地である亀田清掃センター附属運動公園(新潟市江南区)の敷地内の土壌調査を行った結果、有害物質である砒素が基準値を超えて検出されたと発表した。
この用地は、以前に旧焼却施設や一部を埋立地として利用していたことから、土壌汚染対策法に基づき調査を実施したもの。試料採取日は8月4日で10月4日に結果報告があった。
報告によると、調査した208区画(約2万平方メートル)のうち1区画で、基準値0.01mg/L以下に対し、0.013mg/Lの砒素が検出された。
市では周辺の井戸の設置状況を確認のうえ、地下水調査を実施し、周辺における汚染の状況を確認していく。また地下水を飲用している人がいる場合、飲用しないように指導するという。
なお地下土壌における有害物質のため、公園利用者への影響はないという。
砒素は、皮膚炎、末梢神経障害、腎障害を及ぼすといわれているほか、発ガン性のある物質といわれている。主な用途としては、トランジスタ、半導体、ガラス、顔料、木材の防腐剤などがある。