新潟中央区の古町花街の一角で7日まで“外飲み”の社会実験
9日からは飲食イベントに合わせて第2弾の通行止め
柳都・新潟を代表する古町花街の一角である「東新道(とうしんどう)」を通行止めにして、通りに設けた席で“外飲み”ができる社会実験が5日スタートした。7日まで。道沿いの飲食店が外飲みメニューを提供する。また9日からは、地区の飲食店で実施するイベント「古町花街ぶらり酒 第13弾」にあわせて通行止めを実施する。
社会実験は新潟市役所まちづくり推進課と、地元の飲食店の従業員らで構成する「古町花街100年委員会」が連携して、実施したもの。2018年は全く告知をせずゲリラ的に通行止めを実施した。だが思ったような効果が得られなかったため、今回は市の協力を得て社会実験として展開した。7日まで、道沿いの6店舗が飲食を提供する。
東新道は3年ほど前から石畳の道を設け、街の景観向上に務めている。新潟市も新潟港の開港150年を記念し、古町地区の活性化に向けた政策を推進することを2月に発表。東新道や西新道における石畳の道の増加を施策の一つにしている。同委員会のメンバーで、東新道で飲食店を営む松木敦夫さんは、「東新道は道幅が狭く、ここが車を通るのは怖い思いをするときもある。夜の街である古町のこの一角を通行止めして外飲みの場を提供すれば、街を歩く人も増えるのではないか」と話している。
古町花街は昨今、芸妓も歩くようになり街としての魅力が高まってきた。「社会実験を成功させ、恒久的に通行止めができるようになって、外飲みも古町の一つの持ち味にして、街を活性化させたい」と松木さんは見据える。
通行止めは7日まで。雨天決行だ(屋外席でのメニュー提供は雨天時を除く)。