新潟県妙高市の入村明市長が、隣接する上越市との観光連携について前向きな姿勢示す
新潟県妙高市の入村明市長は7日、にいがた経済新聞の取材に応じ、上越市長選の立候補予定者や地元経営者などが妙高市と上越市の観光分野での広域連携を唱えていることについて、「ありがたいことだ。拒むことはしない。一緒にするという考えは大事だ」と語り、両市の連携について前向きな姿勢を明らかにした。
入村市長は「上越市の新市長の考えを聞いてからの話になるが、上越市とゆっくり話す場を持ちたい。ある意味では妙高市が進んでいる面もあるので、一緒に歩調を合わせてくれるのが条件になる。妙高市はDMO(一般社団法人妙高ツーリズムマネジメント)があるので、そこで連携する可能性もあるだろう」と話した。
両市の観光面での連携については、前上越市副市長で、10月31日投開票の上越市長選に立候補を表明している野澤朗氏が両市の連携を提案。同じく上越市長選に立候補を表明している元上越市議会議員の中川幹太氏も両市の連携を提唱していて、“新しく上越市長”となる人はいずれも両市の観光面での連携を模索している格好だ。
さらにJR上越妙高駅西口のコンテナ型商業施設「フルサット」を運営し、観光分野にも明るい株式会社北信越地域資源研究所(新潟県上越市)の平原匡代表取締役も妙高市との連携を呼びかけている。
両市をめぐっては、北陸新幹線のJR上越妙高駅がすでに名称で連携しているほか、えちごトキめき鉄道は上越市と妙高市をまたいで営業している。また、民間からは宿泊施設が比較的少ない上越市と比較して、赤倉温泉などの宿泊施設が集まる妙高市と連携すべきとの声も聞かれている。
(文・梅川康輝)