新潟県上越市長選の候補予定者である中川幹太氏を宮越馨氏が全面支援へ

政策協定を結び、タッグを組んだ中川幹太氏(左)と宮越馨氏(左)

10月31日投開票の新潟県上越市長選に立候補を表明している元上越市議会議員の中川幹太氏は8日、元上越市長で現在上越市議会議員1期目の宮越馨氏とともに上越市内で記者会見を開き、市長選への出馬を取り沙汰されてきた宮越氏が出馬を断念し、中川氏と政策協定を結んだと発表した。宮越氏は中川氏を全面的に支援することになる。

宮越氏は「これまで上越市長選への出馬の準備を進めてきたが、妻など家族が反対していることと、80歳という年齢も考えて不出馬とすることになった。その意味で、私の政策を活かすためには、考えが近い立候補予定者を支援し、実現することだと思った」と不出馬と、中川氏への支援の理由を述べた。

中川氏は「私が20年前に上越市に来る前は、東京で環境問題のNPOなどの仕事をしていたが、その時に先進的な市として有名だったのが、上越市の宮越市長だった」として、以前からシンパシーを感じていたことを表明した。

中川氏は「すべての分野で宮越氏の政策を実行するわけではない」としながらも、地域分権や子育て制度などは一致するとして、政策として実現したい考え。ただし、宮越氏が提唱している子供年金制度(第3子以降に月5万円を高校卒業まで支給)に関しては、「検討する必要がある」(中川氏)としている。

また、中川氏は当選した暁には、「宮越氏は権力を持つ立場には就任させない。副市長は絶対にない」と話し、以前から公言している民間人登用による諮問委員会とも別の方向で検討していくとの考えを示した。

上越市長選には中川氏のほかに前上越市副市長の野澤朗氏が立候補を表明しており、一騎打ちとなる公算が高い。10月31日の投票日は上越市内では、衆議院選、上越市長選、上越市議会議員補選のトリプル選が決定している。

記者会見する中川幹太氏(左)と宮越馨氏(右)

(文・梅川康輝)

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