秋ぶどうの収穫が最盛期を迎える“創業120年の老舗 岡村葡萄園”
新潟市西蒲区中之口地区の岡村葡萄園では、9月のこの時期、「シャインマスカット」や「ピオーネ」など人気の食用ぶどうの収穫・出荷が最盛期を迎えている。
同園はこの地区で創業120年を数える老舗の葡萄園。2017年に、一部生産しているワイン用のぶどうを使い「120周年記念ボトル」を販売するなど新しい取り組みも行っている。
繁忙期はまさに「猫の手も借りたい」ほど忙しいと言う。市場への出荷に加えて、例年8月のお盆前から10月上旬まで自宅作業場で直売所を開設。また、以前はお盆時期の市場出荷用の巨峰が生産の柱となっており、計画的な生産出荷が可能であったが、近年は市場ニーズの高度化多様化で栽培品種も「巨峰」だけでなく「シャインマスカット」「ピオーネ」「ロザリオロッソ」「クイーンニーナ」「バイオレットキング」「クイーンセブン」「ルーベルマスカット」など多種に渡っている。加えて、ネット販売にも取り組んでおり、繁忙に拍車を掛けている。
一方、ぶどう樹の高齢化や施設の老朽化でお盆のハウス巨峰栽培から撤退せざるを得なくなったほか、資材などの高騰や人件費の上昇で、単価を2割ほど改定せざるを得なかった。「(単価の改定は)申し訳なく思っています。施設設備の改善を図り、今後とも引き続き高品質なぶどうをお届けできるように頑張っていきたい」。6代目当主の岡村直道氏はこう話していた。