迷路を走る人工知能ロボットの競技会が新潟市で開催
新潟コンピュータ専門学校の学生も出場
迷路を走る人工知能ロボットの競技会「マイクロマウス北陸信越地区大会」が15日、新潟市中央区の新潟コンピュータ専門学校で開催された。主催はマイクロマウス委員会北陸信越支部、共催は、ニューテクノロジー振興財団、新潟コンピュータ専門学校。
競技は、
・黒い床に引かれた白いライン(1周60m以下)の周回コースを出来るだけ早く走ることを競う競技「ロボトレース競技」
・実際の車の運転ではあり得ないようなコーナリングやスピードが求められる「クラシックマウス競技」
・ロボットが迷路の四隅いずれかに設けられたスタート地点から中央のゴール地点まで、いかに短い時間で走ることが出来るかを競う「マイクロマウス競技」
の3競技。
ロボトレース競技では
1位 新潟コンピュータ専門学校 新保智大さん
2位 新潟コンピュータ専門学校 大野大さん
3位 新潟コンピュータ専門学校 菅歩夢さん
と前大会に続いて新潟コンピュータ専門学校の学生が“独占”した。
またクラシックマウス競技、マイクロマウス競技では、電気通信大学ロボメガ工房の早川大喜さんが、いずれも1位を獲得した。
同大会のチラシによると、マイクロマウスは、1977年に米国電気電子学会IEEEにより人工知能の競技として提唱された。日本では1980年から全国規模での大会が続く、もっとも歴史のあるロボット競技会。コンピュータ制御のロボットが、迷路や床面の白線を追従して走り、速さを競い合う。1983年から新潟でも地区大会が開催され、理系の大学生や専門学校生、社会人(メーカーのエンジニアなど)、中高校生などが参加し年齢に関係なく同じルールのもとで競い合っている。
北陸信越大会は全国8か所で開かれる地区大会の一つ。世界トップクラスと競うようなロボットも登場するという。また地区大会で完走すると、11月30日から12月1日に東京工芸大学厚木キャンパスで開催される全日本大会の出場権が得られる。
なお全日本大会は、シンガポールや台湾から少なからずの人が出場するほか、少人数ながらアメリカなどからも出場者がいて、事実上の世界大会となっている。