聖火トーチやユニホームを関川村に寄付 東京五輪県内最高齢聖火ランナーの船山勝雄さん
関川村役場内の展示へ
東京五輪の聖火リレーで、6月に新潟県内最終区間の村上市内のコースを走った船山勝雄さん(83)=関川村勝蔵=が11日、リレーで使用した聖火トーチやユニホームを村に寄贈した。
船山さんは第2走者として聖火をつなぎ、「トーチは思っていたよりもずっしりと重く、掲げながら走るのは思いのほか疲れた」と振り返った。桜をモチーフにしたトーチは長さ71㌢、重さ1・2㌔のアルミ製で、東日本大震災の仮設住宅で使われた建築廃材を再利用しており、ランナーは7万円ほどで自身が使用したトーチを購入できる。
船山さんは「県内最高齢ランナーとして選んでもらった感謝の気持ちと、村の未来を担う子どもたちに希望を与えることができれば」と寄贈することを決めた。前回の東京五輪(1964年)の聖火リレーを走った村民も村にトーチを寄贈したという。
同日、村役場を訪れた船山さんは、加藤弘村長にトーチのほか、実際に使用したユニホームや運動靴、走っている姿の写真パネルなどを手渡した。トーチなどは、役場正面玄関のガラスケースに常設展示する予定で、加藤村長は「たいへんありがたい。多くの村民に見てもらい、健康づくりの意味でも話題になれば」と感謝していた。船山さんは聖火リレー後も毎日2、3時間のトレーニングを続けており、「またマスターズ陸上に挑戦したい」と意気込んだ。
村上新聞2021年10月17日号