衆院選新潟6区、風間氏不出馬が2陣営へ与える影響は?
新潟6区で立候補を模索していた前参議院議員の風間直樹氏が15日に不出馬を表明したことにより、新潟6区は5期目を目指す自民党の高鳥修一氏と、国政3度目の挑戦となる立憲民主党の梅谷守氏の一騎打ちとなる公算が大きくなった。風間氏の不出馬により、2陣営にどんな影響が出るのか。
前回の2017年選挙では、今回と同じ構図で高鳥氏と梅谷氏の一騎打ちだったが、梅谷氏は約2,200票の僅差で高鳥氏に敗れた。梅谷氏は無所属での出馬だったため、比例復活はなかった。今回、3度目となる梅谷氏は背水の陣で臨んでいる。
こうしたなか、風間氏の不出馬について両陣営はどう見ているのだろうか。高鳥陣営は「風間氏は立憲民主党側だったため、梅谷氏の票をくう予定だったのだが、これがなくなった。この影響は出るだろう」と語る。一方、梅谷氏は「風間氏はもともと自民党だったこともあって、直近の我々の調査によれば、私の票から削られる量と相手陣営から削られる量はほとんど変わらない。どちらかが有利になるということはない」と話す。
風間氏は以前、新潟県議会議員として自民党に在籍した後、旧民主党に移籍し、参議院議員を2期12年務めた。風間氏は与野党どちらにも所属していた経歴を持ち、その影響は高鳥、梅谷両陣営にとって小さくない。
ある調査による直近のデータでは、高鳥氏と梅谷氏のポイントは同率で、調査の回数を追うごとに梅谷氏が追い上げている。長年、県内で政治を取材している記者は「(梅谷氏の追い上げは)有権者の肌感覚に近いものだろう」と分析する。
風間氏が得票すると予想されていた票と、投票先を決めていない票(前出の直近のデータでは合わせて4分の1ほど)が、限られた日数しかない短期決戦でどう動くか。衆院選投開票日の10月31日、上越市では衆院選、上越市長選、上越市議会議員補選のトリプル選となり、投票率の向上も予想されるなか、注目されるところだ。