株式会社サトウ産業(新潟県上越市)の佐藤明郎代表取締役が上越商工会議所と上越市役所を訪問し上場を報告
今月14日に東京証券取引所のTOKYO PRO Marketに上場した株式会社サトウ産業(新潟県上越市)の佐藤明郎代表取締役は18日午前、上越商工会議所を訪れ、髙橋信雄会頭に上場を報告した。
髙橋会頭は、「(疲弊した経済環境の中で)明かりを灯した。コロナ禍での上場はすごく勇気になるし、身近にいるサトウ産業や建設業での上場は励みになり勇気を与える」と語った。
続けて、「(商工会議所は)創業率をあげていかなければならないという使命を持っている。創業塾もやって起業したけどどうしていいかわからない若者をサポートするのも商工会議所の役目だが、(佐藤代表取締役には)どこかで話してくれ(セミナー講師)とお願いをするかもしれない」と話していた。
一方、佐藤代表取締役は「産業団地(上越市の三和西部産業団地)で新たに(新工場棟を)一棟着工した。来春には新卒が10人入社して、社員の過半数が10代20代になる」などと会社の現状について説明。これに対し髙橋会頭は「建設業なくして地域はない。建設業の人たちがいなければ、街はできないし、豪雪地域では(除雪など)建設業の役割は大きい」などと語っていた。
午後には上越市役所を訪れ、上越市の村山秀幸市長に上場を報告した。
村山市長は「上場を申請したことを9月に聞いたが、承認までに正月になってしまうのかなと思っていたが、私の任期までに間にあってうれしい。また、上場日が私の誕生日と一緒の10月14日でよく覚えている」と話した。
佐藤代表取締役は「サトウ産業でも上場できるのだから、『おれもやってみる』という人が出てくればいい。(新潟県糸魚川市の)清鋼材(すがこうざい)株式会社が上場したのを見て、弊社でもできるかもしれないと思ったのが始まりだ」と話したうえで、「社員が見事に成長して変わった。上場の理由にも挙げていたが、上場は究極の社員教育だと思う」と語った。
また、懇談後の取材で、佐藤代表取締役は「長期的な目標として、上の市場を目指していきたい。また、5年後をめどに売上高を3ケタにもっていきたい」と来年4月から再編される「プライム」、「スタンダード」、「グロース」への移行と、売上高100億円を目指すことを明らかにした。
上越市に本社を置く上場企業は、株式会社有沢製作所(東証1部)、田辺工業株式会社(東証2部)に次いで3社目。
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(文・石塚健、梅川康輝)