美しい「白い森」の豊かな恵みがふるさと納税に (山形県小国町)
新潟県との県境に位置し、飯豊連峰と朝日連峰に囲まれた山形県小国町。737.56㎢の広大な町土の約90%はブナなどの広葉樹の森が占め、冬は町中心部でも毎年2メートルほど、山間集落では5メートルに及ぶ豪雪地帯としても有名だ。
雪とブナの木肌に共通する「白」から、「町全体を『白い森』と表現し、町づくりを推進しています」と話す小国町産業振興課の小松諒さん。その小松さんに小国町の魅力を聞いてみた。
「白い森」が広がる美しい自然
小国町の魅力は、なんといっても豊かな自然。春は新芽の緑が輝く広大なブナの森と、残雪の上に山桜が咲き始める光景は格別なもの。どこまでも澄んだ森の空気の中で、コテージに宿泊し、日帰りでのウオーキングも可能。木漏れ日が美しい新緑の森の中で過ごすひとときは、日常のストレスを忘れさせてくれる。自然を堪能するだけでなく、ワラビなど山菜採り目当てに訪れる人も多い。
そして、忘れてならないのが秋の紅葉。小国町は、新潟市から車で1時間半ほどで行けるが、特に小国町県境の国道113号沿いの赤芝峡の美しさは一度見たら忘れられぬほど。遊歩道も整備された絶好の紅葉狩りスポットで、小旅行気分で出掛けたい場所だ。
冬のスノーアクティビティの充実度が高いのも小国町の特徴のひとつ。
道の駅「白い森おぐに」に隣接する「横根スキー場」は、新潟県境から東へ5㎞、国道113号沿いとアクセスも良く、初級〜中級者向けの家族で楽しめるゲレンデ。全国初のスノーボード専用ハーフパイプがあり、村上市出身の五輪メダリスト、平野歩夢選手が練習していたことでも知られる。
また、横川ダム「白い森おぐに湖」では、1月中旬〜3月中旬まで「わかさぎ釣り」ができる。ダム東側にある「きてくろ館」(2021年11月30日〜2022年4月6日冬季閉館)にはダム関連の情報を展示。屋上展望台から湖面が見渡せる。
小国町小玉川地区は古くから「マタギの里」としても知られる土地、五味沢地区では雪の学校
「マタギ文化」も小国町の特徴だ。「マタギの郷交流館」では、資料展示室でマタギの歴史や文化を紹介しているが、残雪の森の中でフィールドワークをするイベント「雪の学校」では本物のマタギがガイド役となり、豊富な山の知識を披露してくれる。
名湯・飯豊温泉の宿泊やコテージ宿泊も返礼品に
小国町といえばやはり「温泉」。飯豊連峰の麓に湧く飯豊温泉は、800年の歴史を持つ山の名湯。胃腸病、外傷、慢性婦人病、リウマチ、痛風などに効能があるとされ、雄大な飯豊連峰の四季折々の自然を眺める素朴な山の湯が点在する。中でも美しい玉川沿いにある「国民宿舎 飯豊梅花皮荘」では、効能豊かな湯はもちろん、イワナや山菜、きのこと山の幸がふんだんに味わえることで有名だが、ここにはマタギが狩猟した熊肉を料理した「マタギ御膳」もある。
飯豊温泉には、国民宿舎飯豊梅花皮荘のほかにも、宿泊や立ち寄り湯などで温泉に入れる場所があるが、どの湯も雰囲気もいい。今年の秋からは、小国町のふるさと納税返礼品に、「飯豊梅花皮荘」と「白い森交流センターりふれ」共通の宿泊ギフト券、また森の中のコテージ貸切券、「飯豊温泉」湯巡り入浴券が新たに加わった。
小国町のふるさと納税額は、2020年実績5401件、1億4千7百95万4千円。全国各地から納税があり、返礼品希望の9割が米沢牛など肉類だという。
小松さんは「小国町は新潟から距離的にも近い。ぜひ訪れて小国町の豊かな自然に触れていただきたいです。ふるさと納税の返礼品も、自然の中で育まれた逸品を取りそろえております。お隣の県である新潟のみなさまから、小国町を応援していただけるとうれしいですね」と話す。
次回は極上のうま味と肉質を誇る米沢牛や、短角牛ボロニアソーセージ、丁寧な手仕事で技が光るアケビつる細工のかごバッグなど、人気返礼品を詳しく紹介する。
【関連記事】
極上の美味から貴重な体験ツアーまで。 魅力たっぷりの山形県小国町のふるさと納税の返礼品 (山形県小国町)
https://www.niikei.jp/236073/