障害者と製造する天然リネンウォーター「森のクレアミスト」
県内で店頭販売スタート
障害者就労支援施設を運営するNPO法人あおぞら(新潟市江南区)は9月30日、障害者とともに自主製造する天然リネンウォーター「森のクレアミスト」の店頭販売開始にともない、支援施設のあおぞらソラシード(阿賀野市)で事業発表会を開催した。
化粧品製造許可を得た施設内の工場で製造される「森のクレアミスト」は、五頭山麓の天然水を使用して、時間をかけてゆっくりと蒸留させ作られる。天然由来成分のみを抽出しているため、肌にやさしく安心・安全。さわやかで心地良い香りが持ち味のミストだ。今年7月に製品をリニューアルし、「インテリアライフスタイル東京2019」の展示会で発表すると、バイヤーから大きな注目を受け、販売契約が進んでいるという。
NPO法人あおぞらは、平成15年設立。障害者の就労支援施設4拠点を保有し、清掃や養鶏など様々な事業で支援を行う。そのなかで自主製品の製造を始めるきっかけとなったのが東日本大震災。事業の受注が激減したことをきっかけに、下請けからの脱却を目指して7年ほど前から自主製品の開発・製造に取り組んできた。
5年前、「森のクレアミスト」の「スギ」と「甘夏」の販売を開始すると、多くのメディアに取り上げられ反響を呼んだ。今回、製品のリニューアルにともないデザインを一新。香りも「ラベンダー」、「ローズマリー」、「レモングラス」の3種を加えた。
施設では、ハーブの栽培から、収穫して蒸留機にかける作業、原料の配合、充填、タグ付けなどを行う。障害者それぞれが個人の特性を生かした作業工程を担当し、製造に取り組んでいるという。施設利用者で一般就労を目指す樋口さんは、「きつい作業もあるけど自分の成長につながると思う。商品を使う人を想って取り組んでいます」と話していた。
店頭販売は、新潟市内の雑貨店「ヒッコリースリートラベラーズ」(新潟市中央区)と「リンクル」(新潟市秋葉区)で、10月1日(火)より1ヶ月間行われる。また、10月13、14日に万代島多目的広場の大かまで開催される「FUKUSHI FES Niigata」にも出品予定。商品は「森のクレアミスト」のほかに、虫が嫌いな香りの精油を使用した「熊と森のおでかけミスト」と「熊と森のおでかけバーム」がある。ネットからの購入も可能。
【森のクレアミスト】
価格/1800円(+税)
内容量/250ml
香りは「スギ」「甘夏」「ラベンダー」「ローズマリー」「レモングラス」の5種類
【熊と森のおでかけ ボディミスト】
価格/1500円(+税)
内容量/80ml
【熊と森のおでかけ バーム】
価格/1200円(+税)
内容量/15g