東京2020パラリンピック水泳銀の山田美幸選手、マラソン銅の永田務選手に新潟県民栄誉賞を授与
新潟県は25日、東京2020パラリンピック競泳女子で2つの銀メダルを取得した山田美幸選手と、男子マラソンで銅メダルを獲得した永田務選手に県民栄誉賞を授与した。
花角英世新潟県知事から賞状と記念品を授与された両選手は、やや緊張した面持ち。花角知事との懇談の中で、現在山田選手は受験に備えて練習は休み、永田選手は大会後1週間ほど休養した後、現在は練習を再開していることを明かした。
花角知事から大会後の心境を尋ねられた山田選手は「昨日親戚の運動会に行ったら、たくさん声をかけていただいた。こんなに応援してくれている人がいたと実感し感謝の気持ちでいっぱい」と話し、永田選手も「地元村上市には平野歩夢さんという有名な選手がいて、その後が私だった。自分なんか注目されないと思っていたが、横断幕や旗、ポスターなどでも応援していただいて、それが大きな力になった」と応援への感謝を伝えた。
また、パラリンピックを振り返って「心が緊張して震えるのはよくあったが、体まで震えてしまうのは初めてで、そんな緊張をしたことに自分でも驚いた。国内ではこのクラスのレースがないので、同じクラスの選手と初めて一緒に泳げたことが新鮮だった」と山田選手。
永田選手は「バスで閉会式の競技場に向かう時、道で『ありがとう』と言ってくれる人が競技場まで続いていた。自分が何かをしたなんて思えていなかったが、ありがとうと言われるような大会に参加できたんだなと感動した」と話した。
花角知事は両選手に「新潟県を代表するアスリート。次の舞台でも活躍してくれることを期待している」とエールを送った。
また県は同日、第32回オリンピック競技大会(2020/東京)で4×100メートルメドレーリレーに出場し6位入賞、アジア・日本新記録を樹立した水沼尚輝選手、東京2020パラリンピック競技大会で水泳自由形50メートルなどに出場し、アジア・日本新記録樹立など複数種目で好成績を残した石浦智美選手、同陸上競技5,000メートルで入賞した樋口政幸選手にも、新潟県のスポーツ振興に大いに貢献したとして「新潟県スポーツ賞」を授与した。