東北電力、再生可能工ネルギーの開発などに限定した「グリーンローン」で資金を調達
東北電力株式会社は28日、三菱UFJ銀行から、資金使途を再生可能工ネルギーの開発など環境に配慮した事業に限定した「グリーンローン」による資金調達を実施したと発表した。借入額および借入期間などについては非公表。
ローンにより調達した資金は、同社グループの東北自然エネルギー株式会社が運営する水力発電所の長者原発電所(山形県)にて、現在実施中の設備老朽化対策工事にかかる費用に活用する。
具体的には1938年に運転を開始したが、経年劣化による老朽化が進んできたことから、設備保安、設備信頼度の向上を図るため、全面改修を行う。改修工事によって最大出力は1万2,400kWから500kW向上し、1万2,900kWとなる。昨年7月に準備工事を開始し今年3月には着工。2023年2月に運転を開始する予定。
なおローンの実施にあたっては、第三者評価機関であるDNVビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社(DNV)から、国が定めるグリーンローンにかかるガイドラインなど、各種基準への適合性についての評価を受けている。
同社グループでは、「カーボンニュートラルチャレンジ2050」の実現に向けた取り組みのーつとして、東北6県および新潟県を中心に、再生可能エネルギーについて200万kWの開発を進めている。