新潟県新たな米産業創出技術研究会が技術セミナーを開催
最新の技術を用いた新たな産業創出に期待高まる
新潟県、県内企業、大学などで構成される新潟県新たな米産業創出技術研究会は8日、食品3Dプリンタを利用した食品加工技術をテーマに新潟市内でセミナーを開催。行政関係者、大学関係者、県内の食品メーカーなど、およそ50名が参加した。
セミナーでは、自由に造形できる高強度ゲルを創製し世界初となる3Dゲルプリンターを開発した山形大学の古川英光教授が、その最新技術について語った。
ゲルを用いた3Dプリンタでは、入力したデータから味や食感、香りなど多様な食品を造形することが可能。描いた絵から菓子がつくられる様子や、商品化された食品事例、食品型づくりなどが紹介された。そのほかにも今注目のあつまる介護食への活用を紹介。食べる人に合わせて形状や食感を変えることが容易であるため、コスト削減や介助者の負担を減らすことができるという。また、すり潰された嚥下食とは異なり食感や見た目を楽しむことができるので、介護者の食力増進にもつながる。
食品業界に旋風を巻き起こす3Dプリンタ。近い将来、健康状態や好みを入力するとそれに合わせた食事を製造してくれるデジタルパーソナルシェフとしての活用も期待されている。