飲食店運営の有限会社月光(新潟市中央区)が8月30日付で廃業通知、負債総額は約1億7,400万円
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、有限会社月光(新潟市中央区、資本金300万円、若月夕生社長、従業員10名)は、8月30日付で「廃業する」旨の通知を出し、事後処理を鈴木勝紀弁護士(エスペランサ総合法律事務所、新潟市中央区)に一任した。負債総額は約1億7,400万円。
同社は2005年1月の設立。設立当初は焼肉店を経営し、多店舗展開で一時は6店舗を運営していた。2010年にはアイリッシュパブの経営にも着手し事業規模を拡大、2012年12月期の売上高は4億4,467万円を計上していた。
しかし、焼肉店の経営状態が悪化し、不採算店舗の閉鎖やFC化、他社への事業譲渡を行い、2017年12月ころまでに同事業から撤退。また、2018年12月には村上市で経営していたラーメン&カレー食堂「味満」を閉店したほか、2020年6月には新潟市で経営していた美容室「ヘアーメイクHORIC」も閉店し、2020年12月期の売上高は約1億1,500万円に落ち込んでいた。
損益も前期に引き続き赤字を計上し、財務内容も債務超過の状態に陥っていたもので、その後もコロナ禍による外出自粛や時短営業などの影響で業況回復は見られず、資金繰りも限界に達したことで、今回の事態となった。