新ニットブランド「226」を発表したサイフクがファクトリーツアーを実施

10月10日(ニットの日)に、五泉市のニットメーカー有限会社サイフクが、メディア向けファクトリーツアーを開催した。サイフクは国内外の有名ブランドをはじめ、百貨店販売や専門小売店向けのレディスニットセーターを専門に製造しているメーカーで、当日は新潟県内はもとより首都圏からもメディアやブロガーが集い、工場見学や製品体験などに参加した。

同社は今年9月より新ブランド「226」を展開しており、ツアーには226のロゴ制作やブランディングに携わっている株式会社フレームの石川竜太氏も登場。「226(つつむ)」「3129(サイフク)」「5000(五泉)」という数字とキーワードを絡めたロゴ制作の背景を説明し、ブランドに込められた思いに感嘆の声が上がった。

シンプルに落とし込まれた226のロゴ

工場では冬物だけではなく来春のニット製品の製造も行われており、常務取締役でブランドマネージャーの斉藤佳奈子氏による、機械の構造や製造工程の説明が行われた。約80機もある編み機にはそれぞれ特徴があり、一同興味深く説明に聞き入っていた。

説明を行う斉藤氏(写真右)

まさに編み上がって出てくる瞬間

また機械だけではなく、人の手による工程も多く、縫製や裁断などその細かさや正確さに食い入るように見入る参加者の姿も。五泉のニットのクオリティの高さを実感する機会となった。

伸縮性のあるニット生地に適した縫製方法「リンキング」

裁断は柄のズレが起きないよう細心の注意が払われる

仕上げに形を整えて蒸気を当てる

さらに工場見学の後には、226のシリーズの中から「くびをつつむ」の体験へ。これは長さも柄も異なる3枚のニットを組み合わせることでオリジナルのスヌードを作れる仕組みになっており、大いに盛り上がりをみせた。

ニットの組み合わせ方を楽しむ参加者

1963年創業のサイフクは、「ニットの街五泉」の中でも一貫生産という強みを生かしたクオリティの高さと生産スピードの速さが強みのメーカーだ。2012年に初の自社ブランドであるニット製のポンチョ「mino」シリーズを立ち上げており、「226」は2つめのブランドにあたる。今後は新商品による販路拡大はもとより、オリジナルブランドを通じてのOEMの受注も増やしたい考えだ。

三条の料亭・魚兵による五泉の名物里芋を使ったのっぺやコロッケをはじめとした新潟らしいランチが提供され、特に県外メディアの関心を誘っていた

226はすでに発売が始まっている「かたをつつむ」「てをつつむ」「おなかをつつむ」に加え、今日11日から「くびをつつむ」「おしりをつつむ」も販売をスタートする。インターネット通販やポッポアップショップでの展開のほか、新潟市内では新潟伊勢丹やナチュレ片山で今月末から順次取り扱いが始まる。

「おなかをつつむ」と「かたをつつむ」

今後サイフクは、12月4日、5日に東京の表参道新潟館ネスパスで初の展示商談会を開催予定。五泉から全国へ、産地から新しい展開の広がりに期待したい。

226のキービジュアルとなっているオブジェ

226ブランドサイト
https://226-knit.com

【企業情報】
社名/有限会社サイフク
住所/新潟県五泉市寺沢1-6-37
TEL/0250-43-3129
FAX /0250-42-5481
https://www.saifuku-knit.jp

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