新潟県商工会議所連合会が産業振興施策に関する要望書を花角知事に提出
一般社団法人新潟県商工会議所連合会は11日、新潟県の花角英世知事のもとを訪れ、「令和2年度新潟県の産業振興施策に対する要望書」を提出した。同連合会の福田勝之会頭を始め県内商工会議所会頭14人を含む関係者が出席した。
要望書提出に関するやり取りは冒頭のみ公開で行われた。終了後に取材に応じた新潟県商工会議所連合会幹部によれば、「県の財政が大変厳しい中であるが、地方を支える中小規模の事業者に対する支援を引き続きお願いしたい」との要望を伝えたという。これに対し、花角知事からは、「活きたお金の使い方をしたい。是非、商工会議所からも活きたお金の使い方を提案してほしい」との提案があったようだ。
福田会頭は県財政の厳しさに触れつつ、「税収が大幅に落ち込んできている状況がある。我々は地方活性化を担う組織であり、地方を支える中小規模の事業者の皆さんの活性化を促し、延いては税収増に寄与するため今まで以上に努力したい」と決意を述べた。
なお、新潟県商工会議所連合会による要望の項目は、以下のとおり。
1、商工会議所・中小企業相談所の維持・強化に対する支援
2、中小企業等に対する金融対策及び支援施策の拡充・強化
3、地域産業の育成・振興施策の拡充
4、中小企業等の人材確保・育成支援の拡充
5、大規模集客施設の撤退時における対応及び地域貢献
6、エネルギーの安定確保
7、産業の発展を支える社会資本の整備等
8、上越新幹線・北陸新幹線の有効活用に向けた取組の強化
9、観光振興の取組強化
このうち、1と4には、新規の要望がある。具体的には「中小企業強靭化法の小規模事業者支援計画等に伴う支援強化」、「働き方改革関連法への対応に関する支援」、「中小企業の労働力確保に向けた支援策の拡充」であり、県財政が厳しい中でも中小規模の事業者への支援を強く訴えた内容となっている。