台風19号、長岡市にも爪痕(13日の長岡市の様子)
冠水や長生橋の通行止めなど
日本列島を縦断した台風19号は、長岡市にも甚大な被害をもたらした。13日、同市川口牛ケ島地区では信濃川が越水したほか、市街地に近い要町地区でも冠水で道路が通行止めとなった。また、関越自動車道 長岡インターチェンジから信濃川を越えて長岡駅方面に向かう長生橋も、川の水位が高くなったために通行止めの措置が取られた。街に近いエリアで発生した被害に、住民らも戸惑っていた。
信濃川が流れる越後川口地域の牛ケ島では、川が増水して流域の田畑などに水が流れる事態が発生。地元の農家などが被害状況を確かめたり、住民が橋から川の様子を眺めたりする姿が見られた。
JR宮内駅近くで、信濃川をまたぐフェニックス大橋近くの同市要町地区。放送局のアンテナ付近の道が冠水し、通行止めとなった。交通整理をしていた同市担当者によると「川の水量が増加して下水道などのキャパシティを上回ってしまい、マンホールなどから溢れ出したのが原因だ」という。近くを歩いていた市内に住む女性は「こんな状況になったのは初めて」と戸惑いを隠さなかった。信濃川右岸の住宅街、同市今井地区でも堤防が決壊して深いところでは1メートルほど水に浸かる被害が出るなどしている。
フェニックス大橋より北側の長生橋は、信濃川の水位上昇により、県が通行止めを実施。職員が橋の入り口に立って橋を封鎖していた。14日現在、通行止めの措置は解除されている。